第204話 就職率のウィキがめっちゃ詳しくなる

ウィキの「就職率」の記事がめっちゃ正直になって2016年の統計を発表しました。





        中卒 高卒  高等専門校卒 大卒 修士卒 博士卒



2012年  0.4 16.8 57.6      63.9 73.3 67.3



2013年  0.4 17.0 58.0      67.3 73.7 65.8 



2014年  0.4 17.5 57.6      69.8 74.4 66.0



2015年  0.4 17.8 57.9      72.6 76。2 67.2


2016年  0.3 17.9 57.9      74.7 77.5 67.4





ウィキ「就職率」を見てください。この抜き書きよりかなり詳しく書いてありますので、それをご覧ください。



短大卒を抜きましたが、ぼくが指摘する前よりだいぶ正直になりました。



しかし、まだ非正規雇用就職したもので就職率を数%上げてごまかして発表していますので、いただけません。



正社員就職が普通、就職率だと思われるものです。



一時的に職についたとされる人数は、おそらく、ブラック企業の非正規雇用の営業なので、これも糾弾していかなければならない数字です。





何にせよ、まちがった就職率の誇張が糾弾されるようになったのは喜ばしいことです。


転職をくり返す自由な生き方は、よほどの好景気な職種の技能を持っていないとやっていけません。例えば、プログラマーなどでは転職は多く、成功することもあると聞きます。


しかし、かつてノマド(遊牧民)的生き方だとして、浅田彰の「逃走論」などで推奨されたスキゾキッズの生き方は、とても貧しい人生を強いられたという結果がはっきりしており、やはり、ひとつの職について家をかまえて生きるのが安上がりな生き方です。


フリーター人生を夢みたぼくたち2001年就職組はノマド的生き方を目指し、ぼくもSF作家志望でしたのでノマド的に生きるつもりでした。そして小泉改革にフリーターに有利な要望をがんがん送りまくりました。その結果、小泉改革では新自由主義的な競争主義となる生き方が社会構造として認められました。


そして、ぼくは幻聴が聞こえたこともあり、2003年に会社を辞めましたが、フリーターにろくな仕事はありませんでした。とてもやりがいのある仕事はフリーターには与えられません。転職もできませんでした。


人生に失敗したぼくはそのままSF小説などを書いてすごしましたが。


2010年に精神病院で出会った二十歳前後の若者もまだノマド的生き方に憧れていました。しかし絶対にうまくいかないとぼくは強く否定しました。



あれから時がたち、今、2017年です。



やっと、就職率の誇張が訂正されそうになっているのです。まだごまかしはありますが。


一年前まで、就職率は、大卒就職率も高卒就職率もともに90%以上だと公表されていたのです。大きく変わりました。


ちょっとググった具合では、まだ「2016年度の就職率が何%であったか」という記事は出ていないようです。今まで虚偽を体裁していたことを認め、別に責任をとる必要はないですから、正確な数字を発表してほしいものです。それができないなら、日本なんて国はまともに機能するわけがない。

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