第97話 出雲族の遺伝型は縄文系

ソースはわかりませんが、インタビューを抜粋します。








斎藤成也氏(ゲノム進化学・国立遺伝学研究所集団遺伝学研究部門教授)


――最後に、これから取り組まれる予定の研究テーマをお聞かせいただけますか?


斎藤氏:一つには、いろいろな文化を創り出した人間の知性や自意識といった

もののDNA的な基盤を知りたい。また、骨などの形を決める遺伝子は、

まだよくわかっていません。

こうした部分は、発生学者が研究していますが、別の方法でできないかと考え、

体中のCTスキャンを取り、それをDNAの研究と組み合わせるといったことを

やろうとしています。


もう一つは、今度新しく研究会を立ち上げる予定の、「DNAから神話へ」

というテーマ。


私は、子どもの頃から「古事記」が大好きなのですが、最近、出雲神話の舞台

である出雲地方の人のDNAを調査したら、驚くべきことがわかりました。

日本海側だし西日本側は、おそらく朝鮮半島の人々と近くなるだろうと

予想していたら、そうではなく全く逆の結果だった。


それで、日本国内の多様性をくわしく調べれば、これまで指摘されなかった

日本列島人の新しい移住のパターンが見つかるのではないかと考えています。

ひょっとすると、戦後、柳田國男が提唱した「海上の道(南方からの渡来)」が、

彼が指摘したよりずっと古い時代になりますが、本当にあったということに

なるようです。




以上。




出雲族の遺伝型は縄文系のD1bということになるようです。




出雲神話は、弥生系の神話の要素を強くもっており、例えば、弥生人の故郷である中国江南の長江に住んでいるワニが出てきます。




ですが、遺伝解析の結果、出雲族が縄文系ということになったので、縄文系日本人が渡来した文化をもとに出雲神話を形作ったということになりそうです。


まあ、日本語の訓読みはアイヌ語と相関をもつ縄文系のことばによってできているのですが。




そして、天皇家の遺伝型が縄文系のD1bだというのも、東山天皇の子孫の遺伝解析から確定したようです。




引用します。






日本人のY染色体DNAのハプログループは、縄文人の流れを組む日本固有のD1b(D-M64.1)

系統が40%であるのを筆頭に、以下、弥生人のO2b1a(0-47z)系統が25%と続く。


皇室は、第113代 東山天皇の男系子孫 複数名から採取された口腔内粘膜の解析により、

縄文人のD1b(D-M64.1)に属するD1b1a2の系統と言われ、明治天皇も東山天皇の男系子孫

に属する。


一方でネット情報では、日本の皇室をO2b1a(0-47z)系統とする、出所不詳の説があり、

これは韓国人男性に多いO2b1b(0-L682)の系統に近い種であると意図的に錯覚させよう

とするバイアスがかけられている疑いがあり注意を要する。


ハプログループD系統とハプログループE系統は、YAPと呼ばれるY染色体上にAlu挿入と

呼ばれる300塩基からなる特徴的な変異の痕跡(SNP)を持っていることで知られ、

両系統が、共通の父系祖先をもつことが明らかとなった。





以上。




東山天皇は、江戸時代の天皇であり、その時代はD1bの徳川将軍家の力が強いので、将軍家の血と入れ替わった可能性は皆無ではありませんが、いちおう、天皇家はD1bの縄文系のようです。




ちなみに、テレビに出ている竹田恒泰は、北朝天皇家の男系子孫の血筋ですが、明治天皇の女系子孫であり、東山天皇の男系の遺伝子を継いでいるわけではありません。まあ、これは余談ですね。




遺伝研究の現状でした。





追記。



現在では、遺伝子から骨格や表情筋を特定することはまだ未解明であり、つまり、どの遺伝子がどんな顔になるかはまだ全然わかってません。


今後に期待です。

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