第72話 日銀は円をまだまだ刷っている

円安が進んでます。


一ドル108円まで来ました。




これは、明確に日銀が円を刷っているための円安です。


具体的には、日銀当座預金残高がどんどん増えてます。




2012年8月には20兆円だった日銀当座預金残高が、


http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1208.pdf




2013年8月には60兆円にまで日銀当座預金残高が増え、


http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1307.pdf




2014年8月には150兆円にまで日銀当座預金残高が増えてます。


https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1408.pdf




これにより、マネタリーベースは、


2012年8月には120兆円だったのが


2013年8月には160兆円に増え、


2014年8月には240兆円に増えてます。




確実に、日銀のリフレ政策による円安です。




ただ、ちょっと気になるのは、




資金循環統計2014年3月


http://jump.2ch.net/?www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf


で、


日本の金融資産は1600兆円まで増えましたが、




日本の民間金融機関は日本国債を手放し始めています。


代わりに買ってるのが、その他です。


なんですか、その他って。




というわけで、絶賛、円安がつづくでしょう。




追記。



日本の内需は86%なので、円でもってれば大丈夫です。


円安に合わせて日本製品が安くなりますから、暮らしていけます。



これにあわせてドルを買うとかいう人は、投機目的以外にしない方がよいでしょう。


なお、投機は、投機ソフトにまかせると年利2%くらいで安定してしまいますので、


ギャンブルしたい人は手動でどうぞ。



追追記。



これは難しいですね。



まあ、日銀は120兆円くらい円を刷ったわけで、

それは日本の民間金融機関の国債の保有に当てられてるわけで、

日本政府が払う利子総額が一定に保たれてるから、

日本の国債一枚当たりの利子率がどんどん下がってるんじゃないだろうか。


それを日本の民間金融機関は素直に呑んでいる。

まあ、日銀から借りる当座預金残高の利子率がゼロ金利でタダだからできる金融操作であるなあ。



このまま黒田が円を刷りつづけるなら、日本政府は財政破綻しないので、

財政破綻派の資産が日本円に戻ってくるだろう。

そうすれば、その分、円高になる。


もちろん、黒田が円を刷った分、円安になるが、その割合がどちらが大きいのかは、

まあ、明白に黒田が刷る方が大きいので円安になりますね。

二年間で120兆円刷った黒田に対抗できる資産家はいない。

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