第33話 夏休みの宿題

男「夏休みの宿題ってどういう風に進める?」


後輩「んー。私は受け取ったその日の内に終わらせちゃいますね」


男「夏休みの宿題なのに…?」


後輩「そんなに難しい内容じゃ無いですし。できることはできる内に済ませておく派なんです」


男「そういうところが優等生たる所以なんだろうなあ」


後輩「そういう先輩はどうなんですか?」


男「宿題の総数量を夏休みの日にちで割って、一日に一定のノルマをこなしていく感じかな。余裕がある日はちょっと多目に終わらせたりしてね」


後輩「へえー。てっきり先輩は、最終日になってから泣くタイプかと思っていました」


男「もともとはそうだったんだけどね…。昔、鬼のように怖かった先生に叱られちゃって。一種のトラウマみたいなものなのかな」


後輩「うわあ…」


男「ちなみに妹ちゃんは、気が向いたときにガッとやって一気に終わらせるタイプ。それで毎回全部終わらせられるんだから凄いよなあ」


後輩「あはは、あの子まさにそんな感じですね」

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