第22話 コーヒー

男「コーヒーが飲めると大人だっていう風潮、僕、あんまり好きじゃないんだよね」


後輩「はあ。どうしてですか?」


男「だって自然界では苦い物って毒なんだよ?」


後輩「……ああ、難癖を付けてコーヒーが飲めないのを正当化したいんですね」


男「苦いのは人生だけで十分だよ……」


後輩「それには私は同意できませんねえ」


男「あれ? ていうか、後輩ちゃんもコーヒー飲めないんじゃなかったっけ?」


後輩「私はカフェインが駄目なのであって、苦いから飲めないというわけでは断じてありません」


男「本当に?」


後輩「本当の本当です」


男「ふうん」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る