春になれば

そして花が咲く

風に短い前髪がそよぐ

知らない間に僕等

春を心待ちにしていたようだ


そして君は笑う

季節外れな服を脱ぐ

太陽でさえも少し

春を待ち侘びていたようだ


そして僕は歌う

まっぴらだと嘆いた世界を

別れも自由へと向かう道標だ


心が踊る

記憶と予感と

とにかくみんな

春に抱かれるみたいだ


春が来ると

冬を愛する気持ちになれる


まだ誰かを好きになれそうさ

君を好きになりそうさ

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