春はあけぼの

「ねぇねぇ前の席で落ち着きないあの娘、さっきからずっとこっちのことニヤニヤ見ていて気持ち悪くない?」

白河真冬は、前の席の篠原千秋の背中を軽くつつくと、肩越しにそっと耳打ちした。


「うん、私もそう思ってたところ。背も大きいし、なんか怖いなって。目をつけられて虐められたりしたらやだなぁ。。。」

千秋も頷き同意した。


そしてその時、ふたりともお互いにこう思った。


『気の合う友達ひとりゲット!』



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