第4話 呼ばれた話2


 さて、次は私の身内の話を。

 幼少の頃、私は母から「叔父は子供の頃に霊感があったんだよ〜」と言う話を聞きました。

 当時は動物の好きな優しい子だったという叔父。


 ある日、お昼寝をしていた叔父は寝ぼけたような様子で物置の屋根に上がって行きました。

何をしているんだろうと驚いた母や伯母が声を掛けると、叔父は今目を覚ましたに様子で言ったそうです。


『女の人に、呼ばれた、』と。

 あのまま声に従っていたら屋根から落ちて怪我をしていたことでしょう。


 そしてこの話には後日譚があります。

 私は大人になってから何かの機会にこの話を叔父にしたところ、そんなこと知らないと言われました。母に聞いても知らない。伯母に聞いても知らない。


 私の記憶の間違いでしょうか? 私は母と伯母から何回か聞いた記憶があるのです。どういうことでしょうか? 恐ろしいです。

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