日々、旅人
haru.haru
第1話「旅の始まり」
私は社会と合っていない。そう思った。
大学に入り、世間一般でいう苦学生として毎日アルバイトをしながら
大学で専攻している中国語を学んだ。
何もせずに大学を終わることが怖くて、周りの目だけを気にして、
ボランティア、インターンシップ、サークル活動、色々やった。
何も得なかったくせに、SNSで「いろいろ学びました」アピール。
吐き気がして、自分がとことん嫌になって、アルバイトに逃げた。
アルバイトは裏切らない、そう思った。沢山働けばその分お金が手に入る。
バイト仲間や店長から必要とされる。自分にも存在価値があると思えた。
でも、長続きはしなかった。飽き性な性格のせいだろう、何をしても大抵
すぐ飽きる。アルバイトもいつしかただの事務的なつまらないものになっていた。
楽しいことってなんだろう?この疑問に対しての答えは簡単だった。
「海の向こうへ行こう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます