霊峰の水を求めて 旅
佐藤豪泰
第1話 旅の準備
一人の青年がいた。
青年は、家にいる。家族もいる。
毎日、食事もできている。
しかし、不満があった。
テレビを見ていた。
『これから、日本は福祉、社会保障を削減していく政策を実現していく』
という一人の政治家がいた。
生放送なので、極めて過激な発言だった。
物議どころの騒ぎではなかった。
日本社会で生きる人達は不安で、老後の事を過度に心配して、
心配する症? 心配 性 ? という難解な造語を作成する謎の組織が
できるという異常事態になっていた。
そこで正義の組織が現れるのを期待する若者達がここ最近増え続けている。
政治家には自信があるのだろうか、
当然、政治家なのだから日本という国家の為を持っての発言とし思えない。
当たり前の事をして当選するのが政治家なのだろう。という
twitter での発言がRT 478
と成っていた。
『この政治家、腐ってんな。』と青年は言う。
『現実を分かってない。無理なんだよ、そんな政策実現するはずがない。』
青年は、今の現状を変えたかった。
戦後70年
最近は豊作続きなのか、飢饉になる可能性は感じない。
日本を変えるには、武器がいるのだろうか?と考えていた。
青年は、起業で世界を変えられるのではないだろうか?
と思っていた。
だけど、起業よりもしたい事があった。
誰にも言えない秘密が青年にはある。
旅の資金はある。働いて得た金だ。
財布、携帯電話、それだけあれば充分だ。
道中迷うかもしれない。
と思っていた。
準備はできた。
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