　関西出身の母のとあるエピソードを紹介したい。

　ご存知の方もいると思うが、関西の一部において葬儀の火葬する日が、六曜の友引に当たっていると、友引人形なるモノを入れる。(他の地域は火葬場自体が休みのところがほとんど)

　友引に火葬を行うと友を引くという俗信があるためだ。

　母の母、つまり私の祖母の葬儀の際に葬儀社から「家にある人形を持って来てください。ぬいぐるみではなく、ひとがたをしたもので」と言われたらしい。

　母は家にあった首が揺れるペコちゃん人形をお棺に入れた。

　火葬後、お骨を拾う際に小さなスプリングも拾ったという。

　そのスプリングはペコちゃん人形の首を揺らすためのものだった。

　私が生まれる以前に祖母は亡くなっており、喉仏と一緒に拾ったのよねと言う母の話に大爆笑。

　罰当たりな孫でごめんね。

　でも、この話をする度に大爆笑されるから良いネタになっているんだ。

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