第32話 怖いから…ねっ
何も無い天井の隅を見つめるクロさん。
金色の目を じとーっと隅からゆっくり動かす。
突然、
フーッと毛を逆なでて、威嚇する。
(何がいたのよ…虫?いないよね…)
しばらく虚空と睨み合い。
しばらくすると、あくびして出て行った…。
「ねぇ…なにがあったの?勝手に満足しないでくれない?」
こんな日に限って、寝室に来ないよね…。
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