第12話 なぜ?だめだというところに……

腰痛……。


中学校2年生の夏、ぎっくり腰になって以来の付き合いである。


転職2日目、2年間の研修という過酷で長い現場研修。

久しぶりに、やらかした。


腰を押さえて帰宅して、ベッドに横になる。


今日は大丈夫かにゃー?」

部屋に入ってくる チョビさん。


ベッドにボスンッと飛び乗る、やんちゃぶり。

ズキッと痛みが走る。


私の身体を踏みつけて、フミフミ顔まで上がってくるチョビさん。

(チョビさん……痛い……)


今日は遊ばないのかみゃあ みゃあ みゃあ?」


私の顔をベシベシ叩いて、身体からピョンと飛び降りる。

(痛いってば、チョビさん)


そろそろ、風呂に入って出てくると

クロさん

だっこなーっ

と大ジャンプ。

(ぎゃあ!)

思わず声が出た!

廊下にひざまずく私。


ゴロゴロ喉を鳴らすクロさん。

(クロさん……黒い悪魔だよ)

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