転移した俺のステータスが破格なんですけど…
すだちの気持ち
1章 異世界篇
第1話 異世界転移?召喚?
終業のチャイムが鳴り、蒼太はいつも通りに帰り支度を始めていた。
「お、おい…なんだよこれ!?」
その声を聞き蒼太は振り返った。
すると、そこには見慣れた教室の景色ではなく、どっかの外国のような光景が広がっていた。
「ここどこなんだよ!?」 誰かが叫んだ。
周りには俺とクラスの奴ら、少し離れたところに中世ヨーロッパ風の装いをした女性と鎧を着た男たちがいた。
これはもしかしてもしなくてもラノベで読んだことのある異世界召喚とかいうやつだ。
俺と同時くらいに同じことを思ったのか何人かのクラスメイトが喜んでいる。
あたりを見回すと遠くに俺らの学校の制服をきている生徒がたくさんいた。
「皆さま。お聞きください。」
と、おそらく俺らと同年代の少女と思われるよくとおる声が響いた。
それに反応したのかほとんど全員が声のした方を向いた。
そこには、華美な装飾のドレスに身を包んだ少女がいた。隣には、王冠を頭にのっけたおっさんがいた。まあこれ絶対にお姫様だよね。絶対!
「私はバイストン王国王女シルティです。ここは皆さまのいた世界とは違う世界です。そして召喚の儀式で皆様を召喚させていただきました。」
やっぱり王女様でした。
みんな見惚れてるくらいにはかわいいと思うね。
大体のことはわかった。これで異世界召喚だと確定したね。
「皆様には勇者として魔王を倒して我が国そして人族を救っていただきたいのです。」
これもテンプレだな。こんなかわいい子の頼みだから聞いてあげたい。だが、俺には異世界に行ったらやりたいと思っていたことがいくつかあるのでなそれはききにくい。
「なんで俺たちがそんなことをやらないといけないんだ!ふざけるな!」
何人かの男子生徒が叫んでいる。それにつられてか次々と同町する声が聞こえる。
「こちらの事情で皆様を召喚したことは謝るしかありません。申し訳ありませんでした。」
「我々からも重ねて謝罪させていただく。申訳ない。」
王女様と王様に謝られたこともあってか、非難の声は少なくなった。
「話は聞かせてもらいました。こちらに来てしまった以上はしかたありません。まずは話だけでも聞かせてもらえませんか? いいだろみんな!」
クラス委員長をしている寺田がそういうと、非難の声はなくなり話を聞こうという空気になった。 俺はそんなことしたくないのだが。
王女の後ろから賢そうな人がでてきて、王女の話を引き継いで話し始めた。
校長先生の話よりも長かったのでまとめると。
・ここは‘ゼノスフィア‘と呼ばれる剣と魔法のファンタジー世界だということ。
・魔王は人族を滅ぼそうとしていること。
・俺の学年全員が召喚されたこと。
・俺たちは強力な力を得て召喚されたということ。
・元の世界への戻り方はわからないということ。魔王を倒せば戻れるということ。
だな。
みんな元の世界に戻りたいのか元の世界への戻り方がわからないといわれたときは悲しそうな顔をしていたが、魔王を倒せば元の世界へ戻れるとわかると、魔王を倒す方向に話が進んでいった。
「皆様は先ほど説明させていただいたように、能力が相当に高いと思われます。なのでステータスカードをわたしますので、血を一滴垂らしてください。そうすると専用のステータスカードになり、御自身のステータスを確認することができるようになります。ステータスを確認するにはステータスオープンと唱えてください。すると、確認できるはずです。」
王女が話し終わるまえからあちこちからステータスオープンという声が聞こえていた。
「皆さま、ステータスを確認できましたでしょうか?
この世界の住人のレベル1の状態のステータス平均値は10~12です。皆様は数倍はあると思います。ステータスは報告をお願いしますね。」
あちこちで喜びの声が上がっている。
俺も楽しみにしていたステータスがとうとう確認できるとあって興奮している。
俺の読んだラノベでは、初期ステータスが低い方が後で強くなるパターンが多いのでステータスが低いことを祈りながらステータスを開いた。
………………………………………………
東堂蒼汰 年齢;15歳 レベル1
種族;神族
職業;全統神ルキシウェル
HP;Unknown
MP;Unknown
攻撃力;Unknown
防御力;Unknown
素早さ;Unknown
魔攻撃;Unknown
<スキル>
異世界言語理解
偽装
創造魔法 Lv;Max
召喚魔法 Lv;Max
時空間魔法 Lv;Max …etc.
<恒久スキル>
剣神の統剣
天賦の魔才
真神の権威 ...etc.
………………………………………………
なにこれ……。
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