レックス・ジャックの詩集

にげろ! ガイキチくん

ガイキチ　ガイキチ　

ぼくらは　びょういんの

ろうやに　とざされ　いやになっちゃうよ

あるあさ　ぼくは　かんしゅのおじさんと

けんかして　そとに　にげこんだのさ

おひさし　ぶりーふ　あおいそら

とっても　きもちが　いいもんだ

おなかの　あぶらが　おもいけど

そとは　ひろいぜ　こころがはずむ

つんつんおとこが　てをふって

ぼくの　おどりを　ながめていたよ

ガイキチ　ガイキチ　

たのしいことばかり

ねっとかふぇが　ぼくのすみかさ

ときどき　さつに　いじめられるけど

そんなときゃ　そうさ　にげるのさ

いちにち　あそべば　はらぺこさ

めだまも　くるくる　まわっちゃう

たまには　めしでも　くわなけりゃ

いどみず　ばかりじゃ　やつれてしまう

あきばの　かげから　くいつけば

それは　おとりの　あいどるだった

どんなに　どんなに　もがいても

こうそくふくが　ぬげないよ

とおりで　みしらぬ　わかものが

ぼくを　つかまえ　ふるぼっこにした

やっぱり　ぼくは　ガイキチさ

こころが　やんだ　ガイキチさ

ぼくは　にやりと　ほほえんで

空想（ポエム）を　うまく　かいたのさ