第53話 全体主義者、国家主義者の思考の誤作動。全体能力評価と個別能力評価の混同構造。 #戦争 #平和 #心理学 #哲学 #とは

全体主義者、国家主義者の思考の誤作動。全体能力評価と個別能力評価の混同構造。


オリンピック選手が活躍する→それはオリンピック選手の能力という個別評価→ところがこれを民族や国家の業績という全体の評価に言葉上すり替える、何々国の業績と言い出す。→それと自分も同じ民族国民だから自分にも関係があると、見たこともあったこともない知り合いでもない赤の他人との関係性を主張し、自分も同じ国民民族だから自分は素晴らしい人間だ、という、赤の他人の能力と業績を、言葉上のつながりと関連性を利用して転用し、ナルシズムに陥る。→これはつまり自分が何もしなくても他人の能力業績でナルシズム的快楽を得る思考構造であり錯覚構造である→そこで同じ国民民族はお互いを認め合うことは当然だ、という形で、自分と他人との承認欲求の自動化を求める、人と人が認め合うには、個別能力、例えば資産や業績などを問いあい、そこからお互いを認めるかどうか判断する、という過程を経る、この過程に耐えられない能力者(社会的下層およびある国家から排除される恐怖を持つ外国人など)が、他人に拒否されず認められない為に、同じ国民民族は認め合うべきだ、という承認欲求の自動化を求める→すると、他人や政治家が失敗をすると、自分と同じ国家民族なのに、なぜ自分を認めないのか、失敗して国家に恥をかかせるのか、国家という名称範囲の失敗は、国家と同じ自分の恥にもなるという全体名称と自己名称範囲の混同と、また自分が相手に認められない事への不満と怒りを持ちやすい思考構造となる。→このようにして他人に対し暴力的反応を繰り返す。それは自己存在の承認欲求と自尊心構築構造が他者能力と業績を名称範囲を取り違えることにより誤作動を起こし自分と他人との区別をあいまいにし続けることでナルシズムを得続けようとするからである。


問題は、例えば外国人などが潜在的排除への恐怖、つまり外国人だから相互保障範囲対象外として人々に否定されると言う恐怖を持っているとして、その恐怖ゆえに民族国家主義という形で自己承認の自動化に期待して国家民族主義者に転嫁した時、この心理的誤作動構造の為政治などの失敗に暴力的対応をし続けるようになり、ますます暴力的反応を繰り返し、人々から拒否され続けると言う悪循環に陥ると言う事である。


これが世界的なテロの構造である。

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