第6話 紅葉の錦 神のまにまに
3学期に入り、進級するにあたって、文系と理系に分かれる。文系の方がクラスが多いので、理系クラスを希望する人はテストを受けて選抜。またテストかぁ。
英語・数学・化学の3教科。
そのテストの日が、学校内での百人一首大会のすぐあとにある。クラスの代表1名が放課後残って百人一首大会に出場するのだ。
古典の先生が「誰にしましょう?」と話をすると、中間テストで百人一首の部分だけ満点がクラスにいる二人いると言う。げ、一人は私だ。中学時代に百人一首大会があって、全部覚えるように取り組んでいる学校だったし、小学生のころ、おなじみの某漫画シリーズ「百人一首」を読んでいたので、早い段階から覚えていたのだ。今回古典漢文の点数がよかったのは、ひとえに百人一首のおかげだったのだ。それがなければアベレージなんだから。
「誰か出たい人いる?でも今から覚えても大変でしょう?」と言われて勝手に決まってしまった。
でも、百人一首を覚えているだけで、札の配列を覚えるのは札を取るのは別物だ。反射神経とか、記憶力とか。結局大会には出たけど、結果は散々だった。テスト勉強したかったのに・・・。
テスト勉強してもしなくても、結果はかわらなかったようで。理系選抜テストはなんとか合格して、私は理系クラスに進級することとなったのだ。
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