第4話 男子禁制の文化祭

クラスの催し物を何にするのかの話し合いをしていると、隣のクラスの担任が、一緒にやりませんか?とやってきた。甘味屋とヨーヨー釣りを二クラスでやるという提案だ。両方楽しめるなかなかいい提案のようで、即刻OKとなった。

甘味はくじで選ばれた(?)メンバーだけが店員となる。食べ物を扱うから衛生上、検便検査を受けるのだ。なので、ほかのメンバーはヨーヨー係。


ヨーヨー風船の中に水を入れて、ポンプで膨らませて、風船のふちをグルグルねじって、糸ゴムで縛る。ゴムの反対側も「W」型のクリップが引っかかるように、釣った後は指が通るような大きさで輪っかをつくる。これで準備完了。

ヨーヨーを作るのははまる。だんだん楽しくなる。入れる水の量が少なすぎても多すぎてもよくない。


結局、ヨーヨーはかなり余ったので、何個かもらって帰ることにした。

今日は塾に行く日だったので、ヨーヨー数個握りしめて授業を受けた。鞄の中に入れて破裂させるわけにもいかないので、鞄の上に置いておいたのが、先生に見つかり、「何をもってきているんだ?」と言われた。小テストを受けている間、先生がヨーヨーを堪能していた。なんだ、先生もやりたかったんじゃん。ヨーヨーは数があったので、欲しいという人にも分けてきました。


うちの家族が文化祭に行ってみたいと言っていたが、女性の来校はいいんだけど男性が来るのは事前に報告が必要とかで、あらかじめ申告して、チケットを入手する必要があるのだ。

近くにある男子校は、文化祭に来てくださいってチケット配っているのに、対極に位置にあるよね。

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