そりゃあAmazonも大企業にならあなと思った(2024年1月3日の日記)

 弟が発熱したというのでちょっと迷ったが、まあ帰る予定だったので実家に帰った(日帰り)。それで気づいたんだが、俺、実家の鍵失くしてるかもしれん。ここ数年、実家帰る時は大体弟と一緒に帰っており、そん時は弟が鍵を開けてくれていたのだが、今回弟がいなくて、えーっと鍵を……あれ……ない……? って思った。いや一応俺は全ての鍵を鍵束にして持ち歩いているのだが(なんなら折れた鍵も外さずつけっぱなしにしている)、そこに入ってないんだよね。ってことはこれもう下手したら、正式に実家出た2007年からこっち失くしてる可能性があるな……まあそんだけ長期間失くしてて誰も泥棒に入ってないならまあいいか……(良くはない)。


 ということでプチ焦ったが、まあ、あんま気にせず帰った。大丸に寄って茶の福袋を買い、電車に乗って地元の駅で降りる。直結しているスーパーを通る。前までマクドナルドだったところが歯医者になっている。ゲームコーナーをちらっと見ると、なんかUFOキャッチャーのところに貼り紙がある。なんだろって思って見てみたら、「無人ゲームコーナーなので、トラブルがあってもスーパー店員に聞いても意味ないし、500円で6クレジット制度を使って300円とかでぬいぐるみ取れても、残りクレジットを補償したり移動したりする方法はない」みたいなことが書いてある。じゃあ誰がやるんだよ……。と思って奥のメダルコーナーを観たら、老婆が3人くらい、しかも相互に別に会話とかせずに、各々メダルゲームに勤しんでいる。う、ううむ……1月3日に……。いやまあ全然いいけど。この駅の周辺、パチ屋がないからね。まあ、なくて良かったという考え方もある。


 で実家帰って。書いたことあるかどうか忘れたが、俺の一番下の弟はASDと知的発達症があるのもあって、ずっと実家で暮らしている。ほんで、ASDというのは性質上、同一性保持の欲求みたいなのがあって、ものの置き場所とかが結構固定的である。弟もご多聞に漏れずそうである。

 んで、俺が実家出てからソファを買い替えたのだね。ほしたら、この新しいソファになって以降、「俺がソファに座る」という事象は1回も生じて無いワケよ。ということは、同一性保持の観点から言うと、「俺がソファに座る」というのはあり得ない。食卓の俺の席に座るのはいいけど。ということで、ソファに座ると手を引かれて、食卓まで連れてかれるか、床に降ろされる。というのを毎年恒例行事のようにやってきたわけだが、今年。一応果敢にソファに座ってみたところ、やっぱ弟が来るので、ああ今年もダメかあ~と思って、手を引かれるまま床に座る。そしたら弟が耳元に口を寄せてこう言う。


 「ごめんねえ」


 いや謝るくらいなら座らせんかい。と思ったが、結構印象的だった。受精から死まで生じる全ての変化は発達。とすれば発達というのは当然一生涯続くものである。なんかしみじみとそう感じた。いや謝るくらいなら座らせんかいとは思ったが。


 ほんでまあ、お土産の茶を渡して、飯食って、で、近くに祖母が引っ越してきたので祖母の家に行く。かぼちゃのぜんざいを食わしてくれる。美味い。美味いんだが、喉が焼けるほど甘い。あれ~? と思った。というのは、2023年12月22日、当時の日に、俺もかぼちゃぜんざいを作ったのよ。で、あまりのうまさに1 kg食い切ってしまったというのは既に述べたとおりである。この時って、かぼちゃ自体はんぎぎぎぎ~って頑張って切ってあとはレンチンでやわくしただけ。「ぜんざい」ってかあんこ部分は、缶詰のゆであずき買ってきて、少量の水で延ばしただけである。だからこう、なんつうんですか、「薄まる」要素がある気がしないんだよ。これがなんか、白玉粉と混ぜてかぼちゃ白玉団子にしたとかだったら、甘さが薄まるかもしれんけども、そうではなくて「素カボチャ」だから、これ以上この組み合わせでどうやったら甘くなるんだ? って不思議に思った。ので聞いた。


「おばあちゃん、これって、なんか小豆から作ったりしてる?」

「いや? ゆであずきの缶詰だけど」

「ああそう。なんか、年末に自分でも作ったんだけど、その時より甘い気がするんだよね」

「ああ、おばあちゃん砂糖足してるのさ。それに塩もちょっと入れてるんだ」

「なるほどね~(砂糖を足す!!?!!??)」

 

 お前の孫が太ってんの、そのせいもあるぞ。と思いつつ、特に言わずに帰ってきた。なるほどねえ。そら甘いものも好きになりますわ。


 ほんで、再び実家に戻り、晩飯食って、さて帰るか……と思ったあたりで、PC弄ってたら母親が話しかけてくる。「この間、妹の家に行ったんだけど」という。あー。なんか去年還暦で、還暦祝いに帰った時も、妹の家の風呂がリフォームで格好良くなって良かったって話を延々聞かされたんだよな。その時は兄弟で金出すからリフォームしていいよと言って、70になったらするということで決着したが……やっぱ早めにして欲しいという話かねえ……と思ったが、ちょっと違った。


 まあ、結論から言うと、Fire stick TVを使って、TVでYoutubeとかTVerを見てて、それが羨ましかったらしい。

「あれってどうしたらできるの?」と母親。

「いや伯母さんに聞かなかったの?」

「聞いたけど、[いとこ]がやっていったから、わかんないって言われちゃったのよ」

 なるほどねえ。と思って、とりあえずAmazonのページを開いて、

「このFire stick TVってやつを、このTVの、ここ、HDMIってとこにさして、で、ルータのこの番号を入力すれば多分できるよ」

 と説明する。

「ああそうなのね。え、今セールやってるんだね。ああでもAmazonのアカウントはないなあ。楽天のアカウントと資生堂のアカウントならあるんだけど。楽天でも買えるかなあ」

 と言うので、(うるせ~~~~~~!!)と思いつつ、

「まあどっちみち、Fire stick TVの初期登録とかの時にAmazonアカウントは作っといた方がいいから、作ったらいいよ。今作ろうか?」

「うーん、でも、有料の引き落としとかになったら困るからなあ。それってカードとか登録しなきゃいけないんじゃないの?」

「いやまあ必須ではないよ。じゃあ分かった、まずアカウントを作ってよ。そんで、そのアカウントに、カード情報入れなくてもeメールギフト券でチャージが出来るわけ。だから、俺のアカウントからそっちにチャージするから。ついでだから、アマプラ1年分もチャージしとくんで、1年試してみて、良さそうだったらカード情報入れて使ってみてよ」

 と、かなりなんというか譲歩というか。めんどくせえからこれで解決しよう! と思って提案をした。そしたら。

「えー、いや悪いよ。それに……実は今TVが調子悪くて、完全に壊れたら4KのTVに買い替えようと思うんだよね。それで、そのFire stick TVっていうやつ? そっちのモデルが4K対応って書いてるよね。だから、TV買い替えてから買った方がいいのかなあ。あと、リモコンの操作も、もしかしたらわからないかもしれないし……」と言って来る。

「うるせっ(ちょっと漏れた)。じゃあ、まず、この4K対応は普通のTVでも使えるから、これを買う! そんで、リモコンは、なんかこの為にあるとしか思えないが、AbemaとTVerの専用ボタンがついて、他のボタンもカスタマイズできるという、【みまもりケータイ】的なプロリモコンとやらが売ってるからそれも買う!! あとは、届くころには弟の熱も下がってるだろうから、来てもらってわからん設定全部やってもらって!!!」と言って、全ての注文を済ませた。はあはあ……。


 で帰って、数日後、知人に会って、いやあ、実家帰ったらさあ、って上記の話をした。そしたら知人が言うには、「うちで言い出したのは父ですが、ほぼ同じやりとりをして、ほぼ同じセットを買いました」とのことであった。この近さで2件同じ事象が発生しているということは、全国規模、いや、全世界規模で考えたら一体何件の新規契約があったのであろうか。そらAmazonも世界的大企業にならあなとしみじみ思ったのであった。


 2024年01月04日 12時03分の測定結果

 体重:102.70kg 体脂肪率:34.00% 筋肉量:64.25kg 体内年齢:51歳


 まあ、ずーっと食ってたので増えるわな。これはしょうがないと思う。

「ところで、Youtubeは(なんかあんまり聞きたくないから)いいけど、TVerって何見てるの? 確かDVD全録のやつじゃなかったっけ?」って聞いたら、「どぶろっくがローカル冠番組をやってて、それが好きなので見たい」と言っていた。それで思いましたね。どぶろっく、全然嫌いではないんだが、自分の親が好きだったらなんかちょっとだけ嫌な芸人、ベスト5くらいにはランクインするなと……。別にいいんだけど。全然。下ネタというのはまあそれはそれで連綿と続いてるだけあって、世代を跨ぐ面白さがあるんだろうから。でもなんか、ほんとにちょっとだけ、イヤでしたね。いつか、息子に「どぶろっくって好き?」って聞かれても(そもそもそう聞いたわけではないが)、「父さんにはちょっとわからないなあ」って答えようと思いました。それではまた。

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