Tile無限降下法ビジネスチャンスのご提案

 随分前に千円札を破ってしまっていた。つってもその何? 「これは口止め料だと思ってくれたまえ」って渡したのを、「へっ、上等でい!」ってバリバリ〜って破って返されたとかそういうことではない。そういうことだと思う人がいるはずないケースを例に挙げるのはやめましょう。つか口止め料に千円て。


 しかしそのなんというか、まあ千円は流石に話にならんとして、じゃあ一千万円とかを提示されたとするじゃあないですか。なんか宇宙人の幼生っぽいもの拾って仲良く暮らしてたら、暗黒カネモチが現れて「その子を引き渡してもらおう。もちろん、タダで、とは言わん。一千万円でどうだ? しかもこの一千万円は非課税だ(銀行とかに入金すると足がつく可能性があるから、気をつけて扱えよ)」とか言い出した時の話ですね。非課税の話は余計でした。非課税の一千万円が欲しすぎるあまり。

 とにかくそういうことを言われた時に、「うるっせぇ〜ッ! 金の問題じゃあねえんだよぉ〜ッ!!」ってアタッシュケースひっくり返すことはある。皆さんも一度は経験があるでしょう。この時に、金を毀損しようとは思わないですよね。たとえばだから冒頭の例のように、破ってつっ返すとかさ。

 

 これがだからそのなんだ、契約書だったら「破れる」わけですよ。「さあ……この契約書にサインをしろ。そしたらお前が係長代理心得になることを約束しよう! しかしこの契約ができないとなれば……札幌市民全員の命は、おじゃんだ」みたいなことを言われて、震える手でペンを取ったものの、脳裏になんか走馬灯的なもの(数々の札幌市民からの非道な無礼のシーン)が過ぎる。ふと震えが止まり、コト、とペンを置いて、にこりと微笑んだあと、契約書をビリビリに破って、「それでも、僕にとってはあの子が大事なんです。失礼します」とか言って部屋を出る。これはあるじゃん(契約内容だけ無視して貰えれば)。でも、これがこと札束になると破れないんですよ。やっぱコンプライアンス意識が働くからなんですかねえ。


 えーっとなんの話だっけ。そう。破れた千円札をなんかずっと持ってたという話でした。割前勘定かなんかで千円渡されて、財布にしまおうと思ったらファスナー部分に引っかかってしまい、端っこが破れてしまったのであった。で、まあなんかパチンコ屋に持ってってサンド入れてみようかなとか一瞬脳裏をよぎったが、破れた部分も持ってるからね。まあ正式に交換した方がよかろうと思って、今度銀行に持っていこ〜って思って永劫の時が流れたのだった。


 で、昨日。午前中は普通に時給労働して、15時から別の場所で時給労働がある。12時から14時くらいまで空いているので、まあ、家帰って昼飯食って出勤するか〜と思っていたんだが、家帰る前に、火曜日に受け渡しをする予定のPCを、受け渡し場所に持って行っておくかって殊勝なことを思った。それでまあ、このPCを持って別の場所に行ったが、これが家と逆方向で。つってもたかだか300 mかそこらだと思うが、この追加の300 mが面倒くさい! って思って、もう〜行っちゃうか! って思って15時からの作業場所に移動することにした。しかし、当然だが1時間半くらいは早く出ているので、1時間半早く着くわけですよ。意外とやることねえなと思って。で、あっそうだ、銀行あったわって思って銀行に持っていってこの札を両替した。


 それで、せっかく日中時間に銀行きたんだからと思って、財布の小銭を入金するかって思ったんですよね。いやーちょっと前までは、家出て、地下鉄駅に向かう途中にゆうちょ銀行があったので、このゆうちょ銀行ATMに小銭を突っ込んで出勤する(あるいは帰りに寄る)ということができたが、ゆうちょ銀行はもう小銭入れると百円だか手数料取るようになってしまった。しかし、北洋銀行は(北洋銀行に行った)、銀行内ATMでかつ18時までとかだったら小銭の出し入れは手数料無料! 偉い!! ただし銀行内ATMがあんまり近所にない!!! ってことで、財布の小銭入れを開けたところ、なんかちょっと「?」って感じがあった。何か……なんかを忘れているような……でもなんだっけ? って思いつつ、入金を済ませて、空になった小銭入れを確認し、職場に移動する。それでも何かが引っ掛かる。うーん。なんだ? って思いつつ、せっかくなので財布の整理をする。なんか一応マイナンバーと健康保険証の合体手続きしたと思うんだけど、また健康保険証届いたんだよな……これどういうこと……? って思ったりとか、ああーこの割引券6月30日までだった〜とかやってるうちに、ハッ!! ってあることに気づく。いや小銭入れの中にTileが入ってない!!!


 Tileというのは、Airtagのパクリ元みたいなデバイスで、Bluetooth機能でスマホと繋がる。で、スマホからTileを鳴らすとテーレテレテレピョッピョッピョッ🎵(転調)テーレテレテレピョッピョッピョッ🎵(転調)テーレテレテレピョッピョッピョ🎵(原キー)テーレテレテレピョッピョッピョッ🎵って鳴るので、「あれー財布どこやったっけ?」って時に探せるのと、逆に「あれースマホどこやったっけ?」って時にTileを握りしめるとスマホが「ぺーんぺぺぺ〜んピンポンペーンぺぺぺぺ〜んポンペーンぺぺぺ〜んペーンペーぺぺぺぺーん🎵」と鳴る。鍵にもつけてるが、俺は基本鍵はポッケにしまうので、座った拍子にこのTileを圧迫してしまい、スマホが無情に鳴り響くことしばしばである(Tileはマナーモードとかを貫通する。まあマジで失くした時には有効な機能だと思う反面、平時には焦ることもある)。

 で、このTileを財布にしまっておくと財布を失くした時とかに探しやすくなるのだが、そのTileだけがないと。おいおいおい。失くしもの防止デバイス失くしたらこの世の終わりだろ。


 でしかしまあ、便利な機能がもう一つあって、「最後にこのTileとスマホが接続していた場所のGPS」っていうのも教えてくれる。AirtagはAirtag自体にGPSが入ってるんだっけね? その点ではちょっと劣るが、まあ、スマホは基本無くさないから。とにかく最後に接続した場所は家なんですよ。ああまあ家のどっかにはあるんだ、じゃあよかった〜と思って。結局見つけはしたものの、なんか情けねえ話だなと思った。


 この話をダイエットLINEグループでもした。別に躁うつ病気質のある奴らばっかというわけではないのでその点ではクレッチマーは間違ってるが、根底の感覚は大きくはずしてはないなと思うのは、総じてだらしない人間が多いんですよね。まあ、太ってるからだらしない、は理屈が通らないが、だらしないから太ってる。これは確実にある。とにかくそういう奴が多いので、Tileユーザーもそこそこいるんすわ。そしたら、このグループの中の一番だらしない奴が、こう言い出した。「それ聞いて鍵につけたTileあったっけ? ってスマホアプリ開いたら、電池切れてたわ」と。失くしもの防止タグの電池を無くすやつがいるんですよ。これはめちゃ普通にいると思う。ちなみに。


 だからそのー、失くしもの防止タグにつける失くしもの防止タグと、あとソーラーパネルがいるんですよ。俺らの失くしものを舐めんなよと。たかがタグ如きで失くしものを妨害できると思ったら大間違いですよって。タグがあればタグを失くし、電池が入ってたら電池を切らすのが俺たちなんだよ!! 甘く見てんじゃあ、ねーぞ……。


 というわけで、次に望まれるのはTile紛失防止/電池切れ検出タグですね。SMall tILE略してsmileって名前でどうですか。そんでその次はsmile紛失防止タグを売り出せば、俺たちをカモにして無限に商売ができる。やってくれ。頼む。普通に欲しいもので言うと、時々書いてるがメガネのどっかにつけれるタグは欲しいです。結構な頻度で「メガネメガネ……」ってメガネを探し回っているのです。よろしくお願いします。


 2023年07月25日 11時01分の測定結果

 体重:105.00kg 体脂肪率:33.50% 筋肉量:66.20kg 体内年齢:50歳


 おかげで(?)少し減りましたが、まだ誤差っすね。運動! するぞ!! うおお。それではまた。

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