まぐろカクテルパテ、嘘はついてないが要するに「ツナ缶に味付けしたもの」だ

 土曜日だが労働していた。しかもこの部分は無給だ。というわけでスーパーハッピーではないが、しかし、昨日は結構労働自体がうまく行ったので、ちょっとはハッピーだった。社畜の鑑。単純な人間。まあというわけで、労働後は軽い倦怠感と達成感がないまぜになった感じを抱えて少しボンヤリしていた。あと「議員はともかく、市長・知事くらいは主張に目を通すか」とは思って、各人の主張を見てはいた。


 それでも19時くらいには、「まあもうこれ以上この辺でくだ巻いてるのもなあ」という感じになって、帰るかと思ったが、その時にちょっと「牛すじカレー」食いたいなの気持ちが過った。いやお前昨日もカレー食ってたじゃんかと言うのはおっしゃる通りなのであるが、まあまず日曜が選挙とレジエレキ狩るくらいしか用事がないので、多少余裕があるなと思った。で、なまじいデカい肉のカレーを食いたい! と思ってCoCo壱行ったのに、結局デカい肉のカレーを食えてないので、何か燻るものがあると。いやわかってますよ。「牛すじカレー」って別に「デカい肉のカレー」にはならんよな。そういうの食いたかったら豚バラブロックとか買えばいいのだが、でもなんか浮かんだのは「牛すじ」だったんだよ。とにかくなんか色々なことの集合で「牛すじカレー」作って食うかあと思ったわけ。


 ほんで、牛すじをこの辺で買うったらまあ業務スーパーかあ、と思って、業務スーパーまでてこてこと歩いて行った。すると、業務スーパーの入り口のところに、業務スーパーにしちゃあ小さく(普通のツナ缶サイズのものが3缶)、業務スーパーにしちゃあ高い(350円くらい)、まぐろカクテルパテなる缶詰が売っていたのだった。


 で素直に、「おお、うまそう」って思ってね。味付けは洋風っぽいが、まあ、ネギトロ風のまぐろに、レモンとかで味付けしたもの、うまそうじゃあないですか。そう言うものをイメージした。いいじゃんいいじゃんと思ってそれをカゴに入れた。後牛すじとか他それなりのものを買って(「なめこ」は売ってなくて、こないだもしかして奇跡の復活だったのかもしれない……)、近所のパン屋でバゲットっぽいパン買って帰宅した。


 と言うことで、牛すじカレーは明日作ろう。今日はこのまぐろカクテルパテを晩飯にしよう! ってことで、バゲットを切って、一個はちょっとチーズもすりおろして、これをトースターで焼く。ほんで、満を持して缶を開ける。


 なんか白いんすよね。いやまあ確かに言われてみりゃあそらそうで、缶詰に生の魚は入りませんよね。『美味しんぼ』でもこんなエピソードあったよな。なんか、ヤクザに刺身の缶詰ができました! とかって取り入ったが、実は刺身の缶詰なんてできてはおらず、キレるヤクザに対して「いやいや、根拠のない言いがかりをつけて東西新聞を脅すような皆さんですから、刺身の缶詰なんてあるわけないものをあると思って買ったお前らが悪い! ってクレームに対抗したらいいじゃないですか?」みたいな挑発をするという回。ことほど左様に、刺身の缶詰などあり得ないのである。しかしよお。海外勢の皆さんは、どっちも一緒くたで「Tuna」でしょうけども、我々に取って「まぐろ」と「ツナ」ってちょっと違うんすよお。業務スーパーさんよお!!


 でそのだから、味付けしたツナ缶なわけ。ちょっと酸っぱめの味付けなんで、正直俺の大好物ではないが、でもまあツナ缶だから。焼いたパンの上に乗せて食って不味いわけないよ。うまいよ。うまかったよ。でも「まぐろカクテルパテ」って言い方はないんじゃあないですかあ〜!? とは思った。思ったので今日のタイトルに書いておきました。これが、「一つ上のツナ缶」みたいな、「ハイグレード・ツナ缶」みたいな名前だったら、何も文句ないんですよ。「まぐろカクテルパテ」はちょっとずりいよ〜。まあ、業務スーパーというのはそういう場所なんでね。魂をひりつかせたいギャンブラーの集まる地。それが業務スーパー。賭けに負けて怒るのは真のギャンブラーじゃあない。バレなきゃあ、イカサマじゃあないんだぜ。ということで、まあいいんですけど、「まあいいんですけど〜!」って感じなんだよということは言っておきたいという日記でした。


2023年04月09日 10時47分の測定結果

体重:104.90kg 体脂肪率:34.10% 筋肉量:65.60kg 体内年齢:51歳


 しかも増えております。せめて減ってくれい。まあ、パン屋で買ったバゲットがうますぎて、最後もう何もかもを無視してただ切って焼いて食ってたというのはあるね。パン屋でパンを買うとうまい!!!!!


 めちゃくちゃ適当なこと言いますが(じゃあ普段は適当じゃないこと言ってるのか?)、西洋は割とジョブ型社会だっていうじゃあないですか。これ、小麦が主要な炭水化物源だということとちょっと関係ないですか? ないですよ。そうですか。


 いやそのね。コメって、まあそもそもの栽培とか精米とかはともかく、手元に来たら後はもうなんか各自炊いて食ったらいいじゃあないですか。だからなんか、家庭に「コメ」を買ってきて、そっから調理するということが当然になっているっていうか。ところが、パンって、家で焼くのだるすぎるじゃあないですか。いや俺もかつてはパン焼き機持ってて食パン焼いてたこともあるんで、「そこまでじゃあないよ」というのもわかるよ。でも、パン焼き機で焼いたパンと「絹艶」、どっちがうまいか? つったら、いや焼きあがった瞬間の匂いとかを含めると、瞬間最大風速では自宅で焼いたパンの方がうまいかもしれないが、トータルで言ったら対して変わらん気もするんだよね。でいて、「絹艶買ってくる」なんてほぼコストゼロじゃあないですか。まして、パン屋で食パン買ってきたら完全に負けるでしょ。だから、パン食文化の人って、「パンはパン屋が焼くもの」って思いがち。我々にも「餅は餅屋」ということわざ、あるにはあるが、「コメはコメ屋」とはならないじゃあないですか。このなんか、生活のド根本に根差した、「職能は専門家が果たした方がいいよ」という感覚が、ジョブ型労働を当たり前のものにしているのではないか? という仮説です。だから、日本も終身雇用制とかやめて、ジョブ型労働に移行したいと思ったら、まずパン食に移行したらいいと思うんですが、まあ、そういう主張をする政府があったら、三日で倒幕でしょうね。じゃあ無理か。諦めよう。俺もコメ食結構好きなので、誰か終身雇用してください。それではまた。

 

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