遠い約束

 秋の午後の透明な風に誘われて

 僕はでたらめに道を行く

 初めての道が記憶を埋め尽くしていくよ


 どこだか分からない砂浜で一人座り込んで

 ただ繰り返すだけの波を聞く


 約束を守れなかったあの日

 君はまだ待っているのだろうか

 遠い空に記憶の欠片だけが木霊する


 結局僕は逃げ出して

 当たり前の日常に戻ってしまったけれど

 もしかしたら別の未来もあったのかも知れない


 あの日約束を破ってから

 二度と君に会う事はないけれど

 今でもきっと元気でやっていると信じてる


 誰もいない浜辺の波の音はとても淋しくて

 だからそれは今の僕にとても似合ってる


 遠く遠く空を眺めてる

 何も考えずにただ何となく見つめてる

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