森の泉

 深い深い森の中

 妖精達が遊んでる

 清浄な泉はただ静かに佇んでいる


 木の葉から朝露が滑り落ちていく

 波紋が森に泉に柔らかく広がっていくよ

 まだ鳥達の目覚めない頃


 昼でも暗いこの森は

 だから今でも伝説が息づいていて

 聖域は今日も賑やかに命を紡ぐよ


 山から預かった雨が泉に湧き出して

 そして少しずつ降りていく

 いつかまた空に帰る為に旅が始まる


 あの深い森の中

僕らは思いを馳せるしかないけれど

 きっとそこでは昔からの営みが

当たり前に繰り返しているんだね


 本当の世界の姿がそこに残されている


 いつまでもいつまでも

 どうかそのままでいて…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る