卒業

 いつかこの日が来るのは分かっていたけれど

 それでもその日が来るまで実感出来なかった


 もうこれからは一緒にいられないんだね

 何か、嘘みたいだよ


 楽しかった日々の思い出はまだ

 セピア色になんて全然なってなくて


 すぐに思い出せる昨日までの記憶

 これから色褪せてしまうなんて

 今はまだ信じられなくて


 思い出作りにいろんな事をやったっけ

 もう同じメンバーで騒ぐ事もなくなるんだな


 明日になったらみんな

 それぞれの道を歩み始める


 僕は僕の道

 あいつはあいつの道


 そう、この道を見つける為に

 今まで共に頑張って来たんだ


 最後にもう一度馬鹿騒ぎをしよう

 今しか出来ない馬鹿をやりつくして

 この気分ごと卒業するのさ


 いつか懐かしむ日も来るだろう

 でも今はただ前を向いて歩いて行くだけさ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る