CONFIDENTIAL TALK
「わたしにとっても願ったりのミッションですど、その敵の正体について何か目星はついているんですか?」
続いてROXY。ついさっきまで文句を言ってたのを忘れたのかしら?
「当初は所在地すら解らない存在そのものが謎だらけだった薔薇十字団だったが、見つけられないならば作ってしまえと、独自に薔薇十字団を発足させる者達が現れた。いずれも宗教儀礼が重んじられ、その秘匿性を守るために地下に潜り、彼らにしか解らない暗号めいた象徴や符牒が用いられてきた。その後も一般からは不可視の秘密結社として脈々と永らえてきた組織もある。」
「秘密結社か・・・あたし、仮面ライダーとかでしか観たことないですよ!」
だってさ、あたしお箸の国の人ですから。
「確かに君の言う通り、現代社会では、なかなかお目には掛かれないかも知れんが・・・例えばそう、君達もよくご存知のフリーメーソンなぞもその内の一つだ。元々は数ある石工の一ギルドに過ぎなかった職人の互助会が、当時の薔薇十字団のメンバーが多く加わったことで、秘密主義のカバラ密教的な性格を色濃く引き継ぎ、組織として大きく変貌を遂げた。」
「カバラの教義っていったら、歌手ののマドンナとかもハマってたヤツじゃないですか?」
意外とミーハーなROXYが口を出す。
「・・・そうだったかな。」
流石の会長も首を傾げる。
そうなんだ。ん?ということは、マドンナももしやフリーメーソンのメンバーってこと!?・・・まさか、いくらなんでも考え過ぎよね・・・でもしかし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます