ON THE BEACH

「流石に屈指のハンターだけある。察しが良くて何よりだ。だが敵の正体は全く不明で、力は強大なのは間違いない。秘密裡に呼び寄せて申し訳なかったが、他意はない。これはトレジャー・ハンター界全体を揺るがす危機なのだ。敵の素性が明らかになるまでは、今のところは警察にも伏せておきたい。ここはどうか君達ふたりで力を合わせ、我々の窮地を救ってもらいたい。」

社交辞令とはいえ、会長は見事なリカバリーを打ち返して来た。

これではいかな生意気盛りのあたしでも、要請を断る訳にはいかないわね。

神妙な面持ちのROXYもどうやら同じみたいだ。


「判りました。」

「お任せ下さい。」

ふたり同時に快諾して応えた。


「ありがとう。」

会長は安堵して二度頷いた。



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