FREEFALL
Σこの癇(かん)にさわる騒々しい声はまさか?!
ハッとして振りむくと、案の定、その嫌な予感は的中した。
あたしに続いて、パラグライダーを操りながら派手なトロピカル・ブルーのビキニ姿の女が舞い降りて来る。
やっぱりROXY DOLLの奴だわ。
なんでコイツがここにいる訳?
ROXY DOLLはアメリカのトレジャー・ハンターで、ルーキーを代表する小癪で生意気なヤンキー・ガール。
え?あたし?あたしは世界を股にして駆け回るワールドワイドな代表に決まってるじゃないの。
あたしは別に何とも思っちゃいないんだけど、向こうは変にライバル意識を持ってくれちゃってるもんだから、どうにも面倒くさくって。何処にでもひとりはいるでしょ?そういう輩は。
どうやらあたしがハリウッドシネマの代表的なアクション・ヒーローの2代目を襲名披露し、ルーキーの割にメジャー感を漂わせてるものだから、煙たがって何かにつけて目の敵にしてくるの。
そうなると周りは周りで面白がっちゃって、事ある毎にみんなにライバル扱いされるのよねー。ね、とっても面倒くさいでしょ?
その面倒くさい枢軸なる相手が、頭上から足をバタつかせてわめきながら落下してきたのだ。
あたしの最悪な気分を察していただけるかしら?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます