愛しのヤンデレストーカー

野口マッハ剛(ごう)

第1話

 けいこは気付いたら恋に落ちていた。


 優しい人が好き。


 その思いにぴったりの人が現れた。


 その人は、あきひろと言う。


 でも、誰にでも優しい。


 けいこは焼きもちを焼いた。


 どうして自分だけを見てくれないの。


 けいこは悩んだ。


 どうしたらライバルが減る。


 けいこは気付いた。


 一人ずつ……。


 そうしよう。


 さて、興奮を覚えるけいこ。


ーーーーーー


「みのりさん、ちょっと良いかしら?」

 けいこが尋ねる。このみのりという女はあきひろと仲が良い。ちょっとだけ、話をするだけだ。

「何かしら?」

「あきひろとは、どのぐらい仲が良いの?」

「そうね、そんなによ?」

「ちょっと、お願いがあるの」

「何かしら?」

「一緒にあきひろを監禁しない?」

「えっ⁉」

 驚くのは当たり前だった。

 何を言ってる? この女。だろう。

「けいこさん?」

「はい」

「やりましょう」


続く

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