Réveil(覚醒)

「きゃ……っ!」


 アイシュは小さな悲鳴と共に目を伏せた。止める間も無く起こされたユファの行動に、流石の彼女もそうするしか出来なかったのだ。

 そしてマサトは自分に迫り来る、恐らくはユファが振り下ろした宝剣の気配を察知して思わず体をかわそうとするも、瞬時に思い至り動こうとする体を強引に捻じ伏せた。

 明らかに何かが自分に向けて迫っているのは感じているものの、ユファ自身に殺気を感じる事は出来なかった。それに彼女はマサトへ「受け入れろ」と言ったのだ。ならば今ここを動く事は出来ないとの判断からだった。

 マサト自身この様な場所で、この様な最期を遂げるつもりなど毛頭ない。戦って敗れた末の戦死ならば受け入れる事も出来ようが、ユファに行われた儀式の最中に生涯を閉じるなど、死んでも死にきれないと言う想いが脳裏を駆け抜けた。

 彼の命は今や、彼一人の物では無い。今は亡き父母の想い、妹ノイエへの慕情、そしてアイシュへの気持ち。その全ては、この混乱が全て治まった事を見届けてのみ果たされると考えているからだ。それまでは何が何でも生き延び、戦い続ける気持ちを強く持っていた。

 だが今この場で、ユファから繰り出される宝剣の瞬撃しゅんげきを躱す事ははばかられた。

 それはユファへの信頼から来る物でもあったが何よりも、この儀式、新たな力を得たいと望んだのは彼も同様だったのだ。ならば今は彼女の言う通り「受け入れる」事に全霊を傾けるべきだと、そう自分に言い聞かせたのだ。


 ―――サンッ……!


 音も無く、大した抵抗を受ける事も無く、ユファの宝剣はマサトの背中から胸にかけて貫いた。誰がどう見てもそれは即死の一撃であった。


「マッ……!」


 その光景を目の当たりにしたアイシュは、またも言葉にならない小さな悲鳴を上げた。然したる説明を受けていない彼女にしてみれば、目の前ではユファによってマサトが刺殺された様にしか見えなかったのだ。信頼していた人物が最愛の人を刺し殺す等、彼女の思考を混乱させるには十分な出来事だった。

 しかし当のマサトは不思議な感覚に襲われて、ユックリと開けた目で自分の体を貫いている宝剣をマジマジと見つめた。

 柄の根元まで深々と宝剣は彼の背中に突き刺さっている。貫いた刀身は彼の胸から顔をのぞかせており、本来ならば絶命していてもおかしくない状況である。

 だが彼に痛みは無かった。それどころか彼の背中からも、そして胸からも血は出ていなかったのだ。

 半ば呆けた様に、自分の胸に突き刺さった刃を見つめるマサトと、同様の視線を送るアイシュ。彼等の見つめる中、宝剣の刃が徐々に光を強め、その実体を薄めて行く。

 再び光粒と化し、マサトの胸から宝剣がその姿を消した後には傷跡も、衣服の損傷すら残されてはいなかった。

 現状を全く把握出来なかったマサトは、眼前に立つユファへと視線を向けた。その先で彼女は荒く息を付き、疲労の色を濃く映し出している。


「……ユ……」


 彼女の名を告げようとマサトが口を開こうとした瞬間、彼の両肩にユファの手がユックリともたれ掛かる様に添えられた。大きく息を吐き呼吸を整えたユファは、先程とは打って変わった優しい目でマサトを見つめていた。それと同時に今まで光を放っていた魔法陣も徐々に光量を無くし、最後には完全に消え失せてしまった。


「……よく……我を信じて受け入れてくれたの……」


 彼女の言葉が儀式の成功を告げた。少なくともマサトとアイシュにはそう受け取れる彼女の言葉だった。

 小さく安堵の溜息を洩らしたアイシュが、彼等の元へと歩み寄る。


「……ユファ、大丈夫?何だか辛そうよ……?」


 マサトに怪我一つない事を把握したアイシュは、ユファの過度な疲労に心配の声を上げた。僅かな時間であったにも拘らず、彼女が見せる疲労は尋常では無かったのだ。


「……何、大した事では無い。一時的に大量の魔力を消費した事による、疲労のじゃ。力を得るにも、そしてそれを与えるにも、相応の『対価』と言う物は必要じゃからな」


 ユファは微笑んでアイシュの問いに答えた。しかし「真似事」と評した疲労感漂うその笑顔は、明らかに力ない物だった。

 この儀式は彼女にとっても決して楽な物では無かったと、マサトとアイシュは彼女の様子から察した。それだけに無為にしてはならないと、マサトは強く感じていた。


「……それよりもマサト、お主が得た力はどの様な物かの。早速見せて貰うとしよう」


 しかし次の瞬間、先程までの表情は何処へやら、ユファは喜色を浮かべた笑顔を湛えてマサトの方に向き直った。そして未だにひざまずくマサトの額へと右手をかざした。


「……へー……すぐに解っちゃうんだねー……」


 自身の疲労よりも興味の方へと意識を優先させているユファを、アイシュはどこか子供の様に感じながらそう呟いた。正しく今のユファは興味が止まらないと言った雰囲気を醸し出している。


「当然じゃろう。我が与えた能力なのじゃからの」


 ニヤリと口角を釣り上げたユファがその右手に意識を集中すると、淡い光が掌から発しだした。先程から彼女達のやり取りを見ている事しか出来ないでいるマサトは、未だ彼女のされるが儘であり、反論も疑問も口にする事が出来ずにいた。


「……ふ……む……これは……」


 ユファは瞳を閉じて眉根を寄せ、掌に全神経を集中しているかの様だった。それは正しく、マサトと言う人間の深層を覗き見ている様に伺える。

 その所作を、マサトとアイシュは緊張した面持ちで見守っていた。そうして短くない時間が彼等の中を過ぎて行く。


「……ユファ……?どう……なのかな……?」


 沈黙が周囲を支配し、その雰囲気に耐えきれなくなったのかアイシュがユファにそう声を掛けた。そして結果が知りたいのはマサトも同様であり、彼もユファの発する言葉を、息を飲んで待ち構えた。


「……2……じゃ」


 ぽつり……とユファが呟いた。唐突に数字だけ口にしたユファの真意を捉える事が出来なかったマサトとアイシュは、彼女の言葉に反応する事すら出来ずにいた。


「……えっ……?」


 そしてアイシュが、漸くそれだけを口にする。


「じゃから、2……じゃ」


「……2……?」


 ユファは再度同じ事を口にし、アイシュは彼女の言葉をオウム返しにするより他に出来なかった。マサトに至っては思考が完全に停止している様で、目が点となっている。


「うむ、2……じゃな。マサト、お主のレギュラーランクは2相当の様じゃ。とりあえず飛行魔法は使えるのじゃから、全くの失敗ではない様じゃの。良かったの、ランク1では無くて」


 淡々と事実だけを述べて行くユファ。しかしその言葉にマサトも、そしてアイシュも相槌を打てないでいた。失敗ではないが喜べる程の成功でもなく、ユファの言う通りとりあえず飛行魔法が使えると言う程度でしかないのだ。彼等にしてみても過度に期待していた訳では無いだろうが、ギリギリボーダーラインを通過したと言う結果には、流石に喜べよう筈も無かった。


「……そ……そうだよねー……と、とりあえず飛行魔法が使えるんだから……し、失敗って訳じゃないよねー……あ……あはは……」


 アイシュの、あからさまに慰めともフォローとも取れる言い回しには、流石のマサトも居た堪れなくなった。しかもそれすらうまく機能した言い回しとは言えず、どちらかと言うと苦笑いに相当するのだから、それを向けられているマサトにしてみれば堪った物では無かった。何よりも、何故かマサトが失敗した様な雰囲気になっていたのだ。


「べ、別に俺はそれでも良いんだよ。元々無かった魔法なんだから、増えるだけでも俺にとっては大きな変化なんだ。それに魔法は使い様なんだろ?そうだよな、ユファ?」


 アイシュの目に見えて少なくない動揺に気分を害したマサトは、彼女にそう告げるとユファに同意を求めた。これは儀式を始める前にユファ自身がマサトに告げた言葉でもあるのだ。


「……まぁ……そうじゃな……」


 しかし話を振られたユファは、ソッと視線をマサトから外して言葉を濁した。


「ちょっ!な、なんだよ、ユファまでっ!」


 流石にこれにはマサトも動揺を隠せなかった。そして何故だか、本当に自分が取り返しのつかない失敗をしてしまった様な気分に陥っていく。


「ふふふ……冗談だ、マサトよ。元よりそう簡単に高ランクの魔法を身に付けられる筈が……む……これは……なんじゃ……?」


 未だマサトの頭に手を翳したままだったユファは、マサトにフォローの言葉を投げ掛けている途中で何かに気付き、全てを言い切る前にその言葉を切った。

 彼女の様子を怪訝に感じたマサトとアイシュが、ユファの次に告げる言葉を無言で待つ。


「……ふふ……ふふふ……マサトよ、お主は本当に我を楽しませてくれる」


 その顔には先程と打って変わった、嬉々とした表情が浮かび上がっている。


「お主のレギュラーランクは2相当。しかしお主にはそれとは別に『固有魔法』が発現しておる。つまりお主はレギュラーでも珍しい『異種魔法』の使い手と言う事になるの」


「……異種魔法……?」


 余り聞きなれない名称を耳にしたマサトが呟く様にユファへと問いかけ、それを受けてユファは口の端を釣り上げたまま頷いた。しかしその様子を伺っていたアイシュは、どこか不安気で神妙な面持ちを湛えている。


「うむ、今ではあまり聞く事も、目にする事も少ないやも知れぬ。レギュラー魔法に相当しない魔法を総じて『異種魔法』と呼び区分けているのじゃ」


 レギュラー魔法は「剣魔法」「盾魔法」「治癒魔法」からなり、剣魔法ならば地、水、火、風それぞれの属性に即した攻撃魔法や攻撃補助魔法を指し、盾魔法ならば防御魔法、防御補助魔法を、治癒魔法ならば心身の治癒を目的とした魔法やその補助魔法を指す。

 そしてそれらに属さない魔法は全て「異種魔法」として分類され、各自治領、延いては国家レベルで注視される魔法なのだ。

 魔法と言う言葉で括られてはいるがその形態は様々であり、アイシュの「ワールドサーチ」もこの異種魔法に分類されるが、これは魔法と言うよりも「スキル」に近い物であり、強力な効果を発揮するにも拘らず使用魔力は極小、しかし生涯の使用制限があると言う特性がある。

 またその効果は魔法士のランクに囚われる事が無く、総じて強力な物が多いのも実状であった。因みにエクストラ魔法と、実はマテリアライズ化もこの異種魔法に分類される物である。

 エクストラ魔法は兎も角、マテリアライズ化は魔力を使用して武具を具現化する物であり、魔法を使える者ならば誰でも使用出来る「異種魔法」と言える。しかし殆ど廃れて使用者が居ないのは、魔力を多量に使用するにも拘らず用途が限定的であり、普通に魔法で攻撃なり防御を行った方が効果的だからに他ならない。

 

「……ほう……これは……睡眠に麻痺、そして……即死魔法か……なにやら危険な方向に特化しておるのう……お主の『異種魔法』は相手の『状態』に強力な影響を与える魔法の様じゃな」


 ユファの口からは、聞くからに危険な言葉が次々と紡ぎ出された。状況に追いついていないマサトでも、彼女が口にした相手に「状態異常」を与える効果には言葉を失っている。アイシュに至っては両手で口を押えて顔が蒼白となっていた。

 

「……まだ何かある様じゃな……っ!?」


 更にマサトの深層を探っていたユファだったが、その言葉が途中で中断され体が一瞬強張った。しかしそれもほんの僅かな時間のみで、彼女はマサトの額から手を離すと小さく息を付いた。


「……ユファ?何か他にもあったのか?」


 いつもならばその様な事等気付かせもしない、ユファの仕草にはマサトも怪訝に思い問いかけた。

 

「……いや、何でも無い。兎も角お主にはランク2のレギュラー魔法と、恐らくは現在この世に二人と使い手が居ない『異種魔法』が開眼したと言う事じゃ。アウトランクとなっても“エクストラ”とは、全く以て面白い男じゃの、お主は」


 だがユファはマサトの問いに答えず、何事も無かったかのようにそう話した。魔法士としてはチグハグでアンバランスな能力の開眼は、ユファの長い人生にも稀に見る事であるらしく、彼女の表情は本当に可笑しそうだった。


「ちょっと、ユファッ!面白がってるだけじゃダメじゃないっ!どれも危険な魔法ばかりなんだからっ!それに強力な魔法には、きっと強力な『制約』が……」


 しかしアイシュには彼女の様に、ただ単純に素直な感想を述べる事等出来なかった。アイシュ自身も『異種魔法』保有者として、そのは身に染みて知っていたのだ。


「そうじゃな……すまぬ、アイシュ。こやつには『異種魔法』の危険性について簡単に説明しておかねばならぬの……と言っても『異種魔法』はその種類も効果も個人差があり過ぎて、これから話す事が必ずしもお主の『異種魔法』に合致するかどうかは解らぬのだが……」


 改めて神妙な顔つきとなったユファはマサトに向かい合い「異種魔法」についての説明をそう切り出した。マサトは喉を鳴らしてユファの言葉に聞き入っている。


「異種魔法には様々な特徴を持った物が多く、その殆どが強力である反面多様な制約を持つ物が多く、中には使用制限のある物さえある。使用後結果の如何に関わらず多量の魔力や時には生命力を削る様な物もあるのじゃ。故に使用には注意が必要なのじゃが、こればかりは使ってみなければ解らないと言う問題点もあっての……事前に注意すると言う事も難しいのが実状なのじゃ」


 異種魔法が稀有な特性を持つ、通常の魔法と大きくかけ離れた物だと言う事はすぐに理解出来る物であるが、その為にその「特性」さえも謎に包まれていると言う事は云われなければ気付き難い事かもしれない。何の思案も無しに連続して使用し、自身に深刻なダメージが跳ね返って来たのでは意味が無いのだ。極端な話「即死魔法」で相手に死を与える事が出来たが、その反動で自身も「死」の憂き目にあったのでは全く以て意味が無い。

 

「お主の『異種魔法』について大まかに考えられるとすれば、睡眠や麻痺と言った一時的に相手の行動を制限する様な魔法ならば、何かしらの反動があってもお主に深刻な影響を与える事は無いと想像出来る。逆に『即死』を含む強力な攻撃はお主にとっても危険と考えるが良かろう。使い処を間違えぬ事じゃ」


 マサトの喉が大きな音を鳴らした。先程までは新しく得た「レギュラー魔法」に一喜一憂していた彼だったが、新たに告げられ自身が得た魔法の特殊性に、真剣にならざるを得なかったのだ。マサトが後先考える事無くこの「異種魔法」を使用した場合、その後彼にどの様な「影響」が現れるのか、今の段階では全く解らないのだからそれも無理からぬ事であった。


「じゃがこの様に相手の『状態』へと作用する魔法は、到底『耐性』を上げる事が叶わぬ。使用すればほぼ間違いなく効果を得る事が出来るじゃろう」


 最後にユファはそう付け加えて話を終えた。マサトの魔法にどれ程の制約が施されているのかは不明だが、使用に当たって全く無駄となる事が無いと解っただけでも朗報だと言えた。しかし危険な魔法だと言う事に変わりは無く、彼は出来れば使用する機会が無ければ良いと考えていたのだった。


「マー君、解ってると思うけどどれも危険な魔法ばかりなんだから、しっかりと“プロテクト”は掛けておくのよ?」


 先程よりも和らいだ雰囲気となったアイシュだったが、その表情は真剣そのものであり決して冗談を言っている様子では無かった。

 だがマサトには再び聞きなれない言葉が彼女の口からもたらされ、彼女の忠告に即座の返答を返す事が出来なかった。


「……アイシュ、プロテクトって……なんだっけ?」


 彼も“プロテクト”と言う言葉を全く知らなかった訳では無い。そしてそれが魔術用語であり、魔法の使用に重要だと言う事は解っていた。だが今までどの様な物であれ魔法を使用出来なかったマサトである。使えない物に興味を抱く訳も無く、当然彼もその手の知識には殆ど疎い状態だったのだ。


「もう……授業でも説明があったでしょ?魔法にそれぞれ“名前”と“呪文”を定義しておく事を“プロテクト”と言うのよ」


 溜息交じりでアイシュがマサトに説明する。その後を継いでユファも彼に説明を始めた。


「魔法と言う物は創造力が重要じゃからな。それぞれの魔法に見合った名前を付ける事でより具現化し易い様にしておき、その魔法を行使する際の“鍵”として呪文を設定しておくのじゃ」


「……魔法に名前と……呪文か……」


 彼女達の説明を聞いて、マサトは深く考え込んだ。同じ効力を持つ魔法であっても、個々人で名称や呪文が違うのはこう言った理由があるのだ。


「……でも……」「……うむ……そうじゃの……」


 考え込むマサトの両隣で、アイシュとユファは会話を交わす事無く何かを解り合った様にそう呟いた。その表情が二人とも深刻であった為、マサトは思考を中断して彼女達に問いかけた。


「……なんだ?何か他に問題でもあるのか?」


 彼のその問いに、アイシュとユファは申し合わせた様に、殆ど同時に答えた。

 

「マー君はその……センスが……」「お主は……感性が少し……」


 そう答えた二人の顔は、何か憐みの様な物を湛えていた。


「な……なんだよ、二人ともっ!そんな憐れんだ表情するなよっ!」


 彼女達の思惑が自身の「ネーミングセンス」に及んでいると知り、マサトは顔を赤くして反論した。


「……もし良かったらマー君、私が名前考えようか?」


「……うむ、そうじゃの。我も一考に手を貸さない訳でも無いぞ」


 マサトが考えつくであろう魔法の名称を思い、アイシュとユファが協力を申し出た。それは完全に「とんでもない名前」を付ける前提であった。


「……くっそー……見てろよー……俺だって……俺だってなーっ!」


 大きな倉庫の中には、彼の絶叫が反響を繰り返していた。

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