浮遊沈殿

浮き沈む世界の向こう側へ 雲を突き抜けて

貴方と青を見たい

その目で その手で あの空を


欲しい全部欲しい 貴方の全て

例え 罪を重ね塗るとしても

欲しい全部欲しい 貴方の声を

僕にだけ向けてほしいから


貴方の魔法で僕は輝き

僕はその火で貴方の躰を暖めよう

浮いては沈むこの世界で

浮きも沈みもしない僕らの愛が 強く光放つでしょう


欲しい全部欲しい 貴方の全て

もしも世界が終わりを微笑んだとしても

欲しい全部欲しい 貴方の心を

僕が抱きしめてあげたいから


浮いては沈み沈んでは浮いていく単純計算の中で

計算外の数値のように 僕ら磁場を狂わせて

空を落としていく


欲しい全部欲しい 貴方の全て

明日この星が燃え尽きても

欲しい全部欲しい 僕を導いてほしいから


浮いては沈む世界のこの世界の中で

もう変わらないほど手を握った僕ら

光り輝くでしょう、浮きも沈みも無く

世界の断崖でぼんやり空を見つめながら

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