泥酔

落ちかけた意識の中で


眠りと眠りの間で飛んでは消えて揺れてはぶれる


ノイズのようで


疲労と空回りの上で




空になったコップ



ため息の雲を編み上げて


掴めない雲を本気で掴めると思っていた


腐り果てた青さと


熟れすぎた赤さと


濁りすぎた黒で


構成された三角ビジョンの方程式


朽ちた座標

過去より消失

未来へ焼失


悪酔いを越えた泥酔のようで


夢からさめない夢に落ちて


低レベルな悪夢に迷わされて


ナニがドコでナニがドレなのかも、どうでもよくて


麻痺して

痺れて

息を止めて

思考回路は停止して


水のない海で


僕は溺れていたんだ


 

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