【す】スイートピー

 『スイートピー』はマメ科レンリソウ属の植物で、イタリアのシシリー島原産の一年草です。

 スイートピーの別名は『麝香豌豆じゃこうえんどう』や、『香豌豆かおりえんどう』そして『麝香連理草じゃこうれんりそう』といいます。

 『麝香じゃこう』はジャコウジカという鹿のオスから得る分泌物を乾燥させた香料もしくは生薬のことで、ムスクとも呼ばれます。香水がお好きな方なら目にしたことのある名前ですね。日本の一般医薬品の強心剤にもよく入っていると思います。


 とにかく別名に『香り』という言葉がつくんですね。

 そもそもスイートピーも英語で『香りのいい豆』という意味ですから、芳香花として有名ということでしょうか。

 実は実際に匂いをかいだことがないので、どんな香りなのか、ちょっと興味があります。エドワード朝アレクサンドラ王妃に愛され、王朝を象徴するまでとなったそうですから、さぞ素晴らしいのでしょう。


 今までスイートピーと対面することがなかった私は、スイートピーと聞くともう松田聖子の歌う『赤いスイートピー』しか浮かばない有様です。

 若くまっすぐな恋を歌い上げた名曲ですね。そのスイートピーの花言葉には『永遠の喜び』『デリケートな青春の喜び』『至福の喜び』といったものがあります。確かにデリケートな青春の喜びの歌であった……。


 しかしながら、スイートピーは意外にも有毒植物でもあります。そのせいか花言葉に『別れの言葉』『偽りの謙遜』『別離』『私を覚えていて』なんてちょっと湿っぽいものもあるんですよね。


 『私を覚えていて』という祈りに似た気持ち、赤いスイートピーのような恋愛をした二人の『デリケートな青春の喜び』のあとの『別れの言葉』だったりしてね……。


 スイートピーは1/14、2/8、2/13、2/15、3/2、3/9、3/15、3/20、3/26、3/30、4/8、4/21、4/26、5/9、6/9、12/28の誕生花だそうです。



 スイートピーの花言葉一覧:『私を覚えていて』『ほのかな喜び』『永遠の喜び』『至福の喜び』『門出』『繊細な喜び』『優しい思い出』『優美』『別れの言葉』『さようなら』『別離』『偽りの謙遜』『微妙』『微妙な楽しみ』『デリケートな青春の喜び』


 白いスイートピーの花言葉一覧:『デリケートな喜び』『微妙』『優しい思い出』『門出』


 ピンクのスイートピーの花言葉一覧:『繊細』『優美』『愛の愉しみ』『恋の愉しみ』『門出』

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