第39話〝なんだか、最悪のシナリオじゃない!″

ジラ:「なんだか、最悪のシナリオじゃない!

《秘密の書》は、もぬけの殻、頼みのルシファーも、どこに消えたのかもわからない!

そして、あの黒幕の不気味な能力、ドグも、ピグも奴に勝てるのか正直言って不安だわ!


たとえ、勝てるとしても、どこに消えたの?

どこに向かえばいいのよ?


そんな状況なのよ!」


マスタードグ:「すまぬ…私のチカラが足りぬばかりに…」


ピグ:「すみません…ジラ…。

こんなに、強敵だったとは…」


エレ:「おなか空きすぎて、頭がボーっとしてきたよ…」


ウリやん:「ハリやん!さっきの芝居、最悪のシナリオ言われてるで!

ちょっとありきたり過ぎたんちゃう?」


ハリやん:「うるさい!こっから、挽回したるわ!

今日は、ホームズ役の方が冴えとるからな!

なんか、俺のせいにされたままやったら、全国に恥さらすだけや。

みとけよ!」


ウリやん:「わかった、わかった。

俺は、救世主やから、何か困ったことがあったら、いつでも助けたるでぇ。」


ハリやん:「うるさい!

みとけよ!

あと、プリン🍮忘れんな!


あの、皆さん、さっきの奴を探してはるんやったら、簡単なこっちゃで!」


マスタードグ:「なんと!まことか!」


ハリやん:「う…うん。そうやがな、さっきの奴は、なんとなく悪もんなんやろ?

悪もんいうたら、アジトは、地下に決まっとるがな!」


マスタードグ:「なんと!そんなことが分かるのか?」


ウリやん:「ハハハハハハ。

ハリやん、ダメもとにもほどがあるで!

大丈夫かぁ?

あーおもしろ!」


ハリやん:「うるさい!だまっとけ!」


ズルッ


ハリやん:「うわー!」


ゴロンゴロン、ヒューン!


ジラ:「ハリやんが、消えたわ!」


マスタードグ:「どういうことだ!」


ザッ!


ピグ:「なんか、深い溝があります!

もしかして、地下に通じているのかもしれませんよ!」


ジラ:「でも…さっきまでこんな溝なんてなかったわ。

すごく不安…なんだけど。」


マスタードグ:「行くしかあるまい!

もしかしたら、命を落とすことになるかもしれないが、何もせず引き返すことなど、できないではないか!


無理ではないか?

我々のチカラでは、どうしようもないのではないか?

という不安は、正直私にもある…


ただ、心の声は、それでも行くべきだと告げている。


君たちも、そうではないのか?」


ピグ:「もちろん。行くべきだと、思います。

私は、そのために来たのですから。


行きましょう!」


マスタードグ:「幸い、我々には、最後の砦、ウリやんハリやんもいる。


皆でチカラを合わせて

行くしかない!」


ジラ:「でも、私は、チカラ不足だわ。

何の役にもたたない…

もう、足手まといでしかないのに…」


マスタードグ:「いや、ジラ。君も一緒に行く意味がきっとあるのだよ!

だから、こうして、出会っているのだ。」


ジラ:「…分かったわ。

行きましょう…」


マスタードグ:「よし!」


ジラ:「キャー!」


エレ:「おなかと背中がくっつきそうだよ〜

ヘロヘロだよ〜」


ウリやん:「なんか、おもろいなぁ!

だんだん、慣れてきたでぇ!」


エレ:「うわー!」


ドサー!


マスタードグ:「な、なんだ?ここは?」


ピグ:「真っ暗で…何も見えないですね。」


マスタードグ「ハァ!」

ブワーン←光った。


エレ:「明るくなった!」


ハリやん:「やっときたんかいな!

待ちくたびれたわ!

真っ暗やから、ちょっとちびりかけたがな!」


マスタードグ:「なるほど。こんなところが、あったのか。

なかなか、居所がつかめなかったわけだ。」


ジラ:「ねぇ…ちょっと異様な雰囲気じゃない?」


マスタードグ:「皆、注意を怠らないことだ。

何が潜んでいるかわからないぞ!」


「にー!」


バキッ!


ピグ:「ウガッ!」


ジラ:「ピグー!」


マスタードグ:「そこか!」


ブワッ!


「にー!」

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