第2話 痕
白く美しい肌に
不釣り合いな色と痕
その色に合わせようと
唇が青く染まり始める
「どんな色がついても、汚い痕がついても
とても綺麗だ」
狂うはずがなかった、時計が
狂い、鳴りやまなくても
五月蝿さで起きることはない
消えることがない痕に
化粧を副えて
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