第7話 俺、今、女子潜入中

 夜の学校、それは、もちろん、決して気味の良いものじゃない。

 しかし——よく考えると——この時間には殆ど誰もいないことが分ってるこんな場所に、人に危害を加えるのが目的な連中があえてやって来るわけもない。ただの高校に金目のものが特にたくさん置かれていると思わないだろうから、そういう夜盗も寄り付かない。

 もしかして、夜の学校と言う場所は、下手に往来をうろついているよりも安全なんじゃないかと俺は思う。

 ——いや、思わせてくれ。

 たとえ薄気味悪い物音がしようとも。校庭が昔墓場だったとか言ううわさがあっても。夜に何か出てそのままいなくなった生徒がいるとか言う友達の友達に聞いた話とか言うのがあるにしても……


 ここは安全だ。


 安全に違いない。


 と、俺は心の中で繰り返す。

 ここは安全だ……

 ——いや、本気でそう思いたい、と。

 ——世の中に幽霊なんていない。

 ——超常現象なんてない

 ……ってことはないな。

 今の自分が超常現象の当事者だなと気付いた俺は、すると幽霊もいるのかもと——女の身体になったことでの心細さもあって、さっきまでの決意はどこにやら、木の葉が擦れ合う音にもびくびくしてしまう状態になっていて……


「ひぃああ!!」


 俺は後ろから肩を叩かれた瞬間、悲鳴をあげ、振り返る。

 そこには怒った顔の俺——の身体に入った喜多見美亜が、口に指をあてて立っていた。

「なんだ、お前か。驚かすなよ」

「驚かすなよじゃないでしょ。大きな声をたてて。誰か来たらどうするの」

「そんなこと言ったってな、お前がいきなり……」

 大声を立てたのは俺が悪いが、こんな薄気味悪いところで、後ろからそっと触られたらだれでもびっくりするだろ。

 そう言おうとした俺の抗議の言葉は、

「……待って、身体を低くして」

 顔色を変えたあいつの言葉にさえぎられる。

 その視線の方向を見れば、校舎の教員用の裏口が開き、隣のクラスの担任がちょうど出てきたところだった。

 校庭を取り囲むフェンスの外にいる俺たちから五十メートルくらい離れたドアから出てきたその先生は、なんとなく俺たちの気配でも嗅ぎ取ったのかあたりをキョロキョロと見回す。

 しかし、街灯もろくに無く暗い歩道脇の小さな公園のツツジの植え込みに隠れるように低くなった俺たちのことを発見できなかった模様で、先生はそのまま校舎の反対側の正門の方に向かって歩いてゆく。

 

 そして、俺たちは、そのまま十分くらい、潜めてその場で低くなっていたのだった。

 その間に職員室の灯りは消え、一学年下のクラスの担任の先生がまた通用口から出てきて足早にまた校舎の反対側に向かう。

 その後、正門付近の電気も消えたのか、学校の周りの闇は深まる。

 たぶんこれで教師は全員帰ったのだろう。

 そう確信した俺と喜多見美亜は互いに首肯しあい、立ち上がり、夜の学校の中に向かった。

 生徒なら誰でも知ってる(教師達も知ってるが予算取りが面倒くさくて放って置かれているといううわさの)フェンスの切れ目から校庭に入り、今日帰るときにこっそりあけておいた一階の窓から中に入る。

 しーんとした、物音一つしない暗い廊下。

 どう見ても誰もいなさそうな校内だけど、俺たちは息を潜め、靴を脱いで裸足になって足音を消し、窓から漏れてくる星明りだけを頼りに目的の場所まで歩いていった。

 そこは二人が入れ替わったあの場所だった。

 昼のがやがやした雰囲気とは違い、恐ろしいほど静かなこの場所。

 俺たちはその問題の廊下の角に立つが、

「ともかくさっさと済ましてしまいましょ」とすかさずにあいつが言う。

 同感だった。夜の学校はやっぱり気味が悪かった。

 一人でいるよりはよっぽど良いが、こんなところからは、上手くいくにしても、そうで無いにしても、さっさと退散したい。

 俺はそう思った。

 多分あいつもそう思っているのか、

「じゃああんたがあっちで、私ががこっちね」とちょっと滑稽に見えるくらいてきぱきと動き指示をしてくる。

 一刻も早くここからいなくなりたそうな様子がありありで、俺もそれに反対する気はまるでないが……

 でもわざわざ忍びこんだんだから、

「そんなの分ってるよ——それよりも、なるべくあの時の再現したいからちゃんと勢いつけて走って来るんだぞ、こんな感じ……」

 と万全を期して少し走ってみせる俺。

 すると何も物も言わずに、俺のちょっとぎこちないその動きに合わせて、同じように走ってみる喜多見美亜。

 そも様子を見て完璧とサムズアップする俺。

 それにサムズアップを返すあいつ。

 ぶつかった時の状態を再現しようと深刻そうな顔で夜の学校に忍び込んでる俺たち——もしこの様子を見ているものがいたならば、なんとも変な光景に見えたろうが、二人とも大真面目だった。

 これでもし戻らなかったら、あとは白昼堂々と学校の中でキスをする位しかないのだが……そこまでいかないで、なんとかここで終わって欲しい。

 それは、特にあいつの方にとっては切実な問題らしく(そりゃそうだ)、とても真剣な様子で、頭の中でイメトレでもしているのか少しぶつぶつと何か呟いたあと、

「じゃあ始めましょうか」と言い、

 俺たちは角のそれぞれの側に移動する。

 そして、

「せーのって言ったらスタートして……いい? せーの!」

 あいつの合図とともに、歩き出す俺。

 角の向こうからは走る足音。

 タイミングはばっちり。俺が角をちょうど曲がったら、目の前にはちょうどこっちに向かって走ってくる向ヶ丘勇——俺の体。

 まったくあの時と一緒だった。

 慌てて止まろうと足を踏ん張って重心を後ろに倒すけど、勢いがついて止まらないまま、突っ込んで来る俺——の身体。

 そいつは急に自分の前に現れた喜多見美亜——今の俺とぶつかって——倒れ——そのまま勢いがついてとまらない顔と顔が……


 ぶちゅー!


 あれ、なんか今までと少し違うような気がした。

 くらくらとする心。眩暈。

 それが今までよりも激しい。

 どんどんと早くなる鼓動に合わせて世界がぐるぐると回る。

 唇の感触はいつの間にか自分の物なのかどうなのかも分らなくなっていく。

 あれ、俺は俺?

 自分は向ヶ丘勇として、喜多見美亜の体の下で唇を押し付けていて——あれ戻った?

 いや、気のせいか。俺は喜多見美亜として向ヶ丘勇の体の上に乗り……あれ、どっちだ?

 一瞬で激しく体が入れ替わり続けているような気がした。

 乗り物酔いみたいな——くらくらとして気持ちが悪い。

 でも、あれ……?


 ——嫌だわ。嫌!


 何か心の声が聞こえる。

 それは自分が言ったのか? あいつが言ったのか?

 心があっちにいったり——こっちにいったり揺さぶられ、なにか自分がどちらの身体にいるのか、いや自分がどちらの心なのかも分らなくなる。

 そんな状態で聴こえる心の声。


 ——嫌なのよ。自分が。嫌、嫌。

 ——でも戻らなきゃ。いつまでもこんなこと無理よ。

 ——そうしないとこのままじゃ……

 ——でも……


 嫌あああ!


   *


 あとから思えば、キスをしていたのはほんの数秒間くらいのことだったと思う。

 しかし、まるで永劫にさえ思えたたその時間の後、

「……だめみたいね」

 今日も失敗したことを悟った俺たちは、ゆっくりと身体を離した。

「ああ、でもしょうがないよ。今日はここまでにしよう」

 そのまま、立ち上がり、帰ろうとする俺。

 しかし、あいつは、立ち上がらずにその場に体育座りになり、うつむいてしまって動こうとしない。

 なんか声をかけた方が良いのだろうけど、なんて言ったら良いか分らない。

 それでなくても、俺、対人スキル低いのに、なんか深刻そうな感じで……まるで声をかけられる気がしない。

 さてどうしたものかと、俺はそのまま真っ暗な窓の外を眺めるが……

「聞こえた?」とあいつ。

「聞こえたって、何が?」

 俺は何のことを言われているのかたぶん分っていたのだが、何となく、分らないふりをしたほうが良いような気がしていた。

 なので沈黙。

 静かな、重い沈黙。

 そして、

「……まあ良いわ。くよくよしたってしょうがないもんね。また条件変えてやってみましょう……」と言うあいつのため息まじりの言葉に、

「ああ、またやればいいさ。これでも駄目なのが分かっただけでも進歩だと思うよ」

 と俺。

 すると、

「進歩……そうね……そう思えば思えるわね」

 とあいつ。

「そう思えば良いんじゃないない。なんでも直ぐには完璧にはできないさ」

「完璧にね……そうね……あなただものね」

「『あなた』?」

「私は今、あなたの体にいるわけだから、そんな状態でなんでもがうまく行くわけは無いって事よ」

「はあ、何だ人のせいにして……」

 ちょっとムッと来たが、窓から漏れる月明かりに照らされた彼女の顔が言っている言葉とは裏腹な自信なさげな物であるのに気付いた俺は、出しかけた言葉を呑込んで、

「……まあそれだけ憎まれ口、叩けるのならもう大丈夫だろ」

 と言いながら手を差し出す。

 その手を握り、立ち上がるあいつ。

「まあ、いつもの私だったらこんなことではへこたれないんだけど、あなたの体にいるのだから無理はしないことにするわ」

「俺も俺の体にはそれを勧めるね」

「あ〜あ……持ち主がそう言うんじゃ仕方ないか」

 そう言ったあいつの顔は、心なしか、ほっとしたような表情となり、

「じゃあ、今日はこれくらいにしておきましょ」

 そして、俺がそれに首肯すると、あいつはアイコンタクトを返しながら、

「じゃあ帰りましょ、疲れちゃたし、そろそろ帰らないと家族も心配……あれ…………?」

 言いかけの言葉を呑込む。

「あれ?」

 あいつは俺の後ろの廊下をじっと眺めていた。

 俺は振り返る。

 確かに、何だ、あれ?

 あいつの見ている方向、廊下のずっと先の方に薄ぼんやりと輝く光。

「何だ? 幽霊かなんかか?」

 少し背筋がぞくっとなりながら俺。

「ばか、それならまだ良いけど——あれは宿直の先生かも」

「宿直? そんなの今時まだあるのかよ」

「知らないわよ。ともかく、あれが何でも、どっか隠れないと」

 俺たちはばたばたと、あわてて周りを見回すが、教室は鍵がかかっていて入れないし、廊下を走って逃げたら足音で気づかれるかもしれないし……

 すると、

「あれよ!」

 小声であいつが呟いた、その指差す方向には……

 掃除用具のロッカー!

 うちの学校は掃除用具は、階毎にまとめて大きなスチール製のロッカーの中に入れていた。

 確かにあの中になら二人くらいなら入れるのでは。

 そう思った俺たちは、そのまま数メートル先のロッカーのドアをそっと開け、その中にすばやく入っていた。そして、同じようにそっとドアを閉めると、真っ暗なその中で、なるべく音を立てないようにじっとするのだが……

 いくら大きなロッカーといっても、中には掃除用具が詰め込まれ、二人がくっついて立っていなければならないくらいのスペースしかないわけで……

「痛た……」

「ごめん」

 うっかり足を踏んでしまったようだ。

 真っ暗なのでよく分らないけど、俺たちは顔がくっつきそうになるくらい密着してしまっているようだ。

 声がやたらと近い。

「いいからしゃべらないで」

「……分ったけど」

 首肯した動きで俺の胸があいつの胸に押し付けられる。

「ひっ——もうちょっと離れられないの」

 うわこれ、俺、体入れ替わってなかったら大変なことになってたとこだな。

 でもあいつは女だから大丈夫……かな?

「と言っても、これ以上、動きようが……」

「でも体少し引くくらい……」

「んなこと言ったって……」

 俺は抗議で少し声が大きくなりかけるが、

「しっ、待って、黙って」

 靴音。

 誰かが近づいてくる。

 鼻歌みたいなのが聞こえる。

 この声……?

 ——これは、稲田先生!

 俺達の学年の国語の教師で今年二十九歳の女教師でもちろん独身の以下略……

 つまりはそう言うキャラクターの人なのだけど……

 しかし、なんでこんな真夜中の学校にいるの?


「あ〜あ、なんで男どもは見る目無いんだろうな。こんないい女が明日の授業の準備放り出して合コンに行って成果無しなんてありえなくない? ひっく!」

 

 なんだ酔っ払ってる雰囲気だぞ。

 つまり、授業の準備を放り出して合コンに行ったけど、そこで上手い話は何一つ無く……

 なんで学校に戻ってきたのかと言うと?


「もう、頭来たから、徹夜で、授業の準備しちゃおうかな。なんなら抜き打ちテストとか作っちゃってみたりして——みんな驚くかな? 可哀想かな? でも、今日の私に比べたらたいしたこと無いよね……うぃっぷ」


 何だこの人は。時々突然テストがあるのはこんなののせいで起きてたのか?


「……しかしこっちの方で物音したから来て見たけど、誰もいないわよね? まあ、こんな夜中の学校になんかいたら怖いけどね! いるのは幽霊くらいかな? はははは……でも若い男の幽霊なら歓迎よ。幽霊さ〜ん! います? はははは」


 だめだこりゃ。

 しかしこれだけ酔っぱらっていればこっちに気づかずに通り過ぎてくれるのでは、と俺はほっと胸を撫で下ろすのだが……


「……あれ、用具ロッカーの扉が少し開いてるじゃないですか? 誰ですかちゃんと閉めないで帰ったのは? そんな生徒だとちゃんと用具しまったかかも気になりますねー。中覗いてチェックしましょうかねー」


 やばい。

 俺は本能的に少しでもロッカーの奥に行こうと動いてしまうのだが……

 すると胸をさらに押し付けてしまい……

 二人の間はさらに微妙な空気に。


「……でも、中に若い男の幽霊ならいいけれど、死んだおじいちゃんの幽霊が『なんでおめえはまだ結婚しねえんだ』って出てきたら怖いですよねー。あら、とか言ってたら、そんなきもしてきますねー。どうしたらいいですかねー」


 おお、なんか大丈夫そう。

 と思いきや……


「そうだ、扉が微妙にあいてるのが怖いんですね……ちゃんと閉めて。そうそう……」


 えっ……


「外からかんぬきもちゃんとしておきましょうねー」


 ……って、もしかして?

 俺たち……

 閉じ込められた!


   *


 稲田先生は、俺たちの入ったロッカーを閉めてから、「なんか、疲れたちゃったから保健室あたりで寝ちゃおうかなー」とか言いながら、いなくなった。

 俺たちはその足音が聞こえなくなるくらいまではじっとしていたのだが……

「何、どうすんのよこれ」

 焦った口調のあいつ。

「と言ってもな……」

 俺も今は頭が真っ白の状態だった。

 ドアは、このロッカーの中に人が入ることなんて想定してないから、外からかんぬきを掛けられた状態だと中から開ける術はない。

 このままだと俺たちはこの中に閉じ込められて、そのまま……

 いや朝までなんとかこの中で耐えていて、誰かが通りかかった様子があったら中から扉叩いたり、声を上げたりすれば誰か開けてくれるだろうし——最悪でも夕方の掃除時間には誰かがこの扉を開けるのだろうが……

「耐えられないわね……」

「ああ、ちょっと狭いね。ずっと立ってるのもきついし」

「そっちじゃなくて」

 ああ、それは、俺も考えていたけどね……

「……朝に変なのに見つかっちゃったら大変だな。噂立っちゃったりしたら」

「変な人じゃなくても、男女が掃除用具ロッカーの中に二人で入っていたらなんて思われちゃうかってことよ……破滅だわ」

「そうかな、間違って入ったら、外から扉締められたってことで良いじゃない」

「何に間違うって言うのよ」

「奥の掃除用具取ろうとして、二人で中に入って行って……駄目かな?」

「…………」

 沈黙で答えるあいつ。

 でもじゃあどうしたらいいというのか。

 まあ、そんな噂を立てられたら精神的被害を受けるのは圧倒的に(元の)あいつの方だから……って今は俺?

「なんとかしなきゃな……」

「そうね」

 あいつがが首肯して近づいたせいでまた胸が押し付けられる。

 少しびくっとするあいつ。それは胸が押し付けられたせいだけでなく、

「それに……あ、後のことを抜きにしても……こんなの一晩耐えられないわ……そのトイレとか」

 と……

 トイレ?

「えっ? ヤバいのか」と淹は聞く。

 暗闇でも、あいつが首肯したのが動きで分かった。

「夜遅くなるからってコーヒー飲んで来て、ちょっと……」

「おい」

 いや、それはヤバいと言うか、恥ずかしい。

 例によってその瞬間はあいつの意識は飛んでくれるのかも知れないが、この密室でそれを見せられる俺の身にもなってくれ。

 何の因果で自分の失禁シーンなんて見なきゃ行けないんだ……

 だから……

「だからなんとかしなきゃ……誰か呼ぶしか無いわよ」

「呼ぶって誰を?」

「誰をって誰かをよ……口が堅くて、余計な詮索しなくて………………ああ、私の友達みんなだめ」

 そうだろうな。

 和泉珠琴が論外なのは言うまでもないとして、生田緑も頼めば他言はしないだろうがこういうことはあとできっちりなにか他のことに利用してきそうだ……

 その前に俺と一緒に深夜と学校なんて俺のことを許さないで、逆に社会的抹殺をはかりそうだ……

 リア充グループにオタがなにやってんのと……まあ、あいつの友達なんて他は大同小異……

 でも、

「ああ、しょうがない、消去法で言ったら緑しかいないか、頼んだらしゃべらないでいてくれそうだし」

 あいつは(たぶん尿意に)追いつめられて、しょうがなく究極の選択をしようとするが……

 いや、

「ま、まて!」

 必死に止める俺。

 生田緑に、頼んだらしゃべらないのと、利用されないのとは違う。

 秘密かかえた俺たちは、そんな、相手に自由に転がされた状態じゃ絶対ぼろが出ると思い、

「安易に決めてしまう前に、もう一度考えよう。生田緑はヤバい。あの鋭い女に、弱み握られたら、俺たちの秘密は絶対ばれちゃうぞ」

 と俺は言う。

 すると、

「そ、そりゃあ……そうかもしれないけど……

 ——じゃあ、どうすれば良いのよ!」

 とキレ気味のあいつ。

 それに、

「——でも……まて……それは」

 まて、あんまり興奮すると、怒った拍子に漏れるぞと俺は思いつつ、

「……そう……それは……そう……」

 と咄嗟に必死に考えて……

 そうだ!

 俺は、追いつめられて、乏しい社交潜在能力と人脈の潜在能力をフル活用して、とっさに案を思いたのだった。


「策が……俺に策がある!」

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