日没探し
にわか雨
第1話 12の武器
じー、じー。
ノイズが国中に響き渡る。
その音に人々は今か今かと興奮を隠せない。
ざわついた目抜き通りの中央は開けられ、城までの一本道が作られている。
粛々とした声でアナウンスは始まった。
「今年度もこの時がやって参りました。我らが国フォルトーア。王の側近、剣であり盾である《12の武器(ゾディアクス)》が入場します。」
同時に歓声が上がる。既に放送は民衆に届かない。
これから1年国の守護にあたる《十二の武器(ゾディアクス)》の任命を兼ねた祭典は、帝王が唯一許可しているお祭りである。
広い領土を持つ帝国フォルトーアの守護を担うとして、国民から期待を寄せられる存在。
その信頼を確かなものとするため、毎年選抜される《十二の武器(ゾディアクス)》の任命は大々的に行われる。
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