魔王死す
(自称)魔王を捕獲した。まあ自称つっても多分本物だと思う。捕獲した時に、例の権利書が光って、最西の洞窟と書かれた所が、炎国
ウエストバーズ(仮)に変わっていたから、多分な。(仮)って事は名前を自由に決められるのかな?国名か、、、やっぱり日本こそ最強だよね。科学とか技術とか食とかやっぱ日本がいいよね。あ、、、
もう遅かった。既に国名は日本になってしまった。もう少しふざけた名前が良かった。だが良かった。何たって国だぞ。国が俺の!、、、、ごめん、俺達の物になったんだぜ。最高じゃないか!
でも現実は過酷だった。あと三週間。サバイバルをしなくちゃならない事実は、変わらない。ん?でも城かなんかに入れば無敵じゃんか。
「なあタク。城かなんかに入れば無敵じゃんか。」
「そうだな。こいつに連れてって貰うか。」
「馬鹿め!私が捕まっても、死んでも、他の魔王達は気にもとめずに攻めてくるぞ。貴様らに道案内などするものか。私はここで死ぬからな。せいぜい魔王サンドドールに倒されないことだな。ふはははは!」
魔王サンドドールって誰?てかなんだ、こいつゲームの中盤のボスみたいな事言ってんだけど。ここで死ぬからだと?殺さないから安心しろよ。
「自爆、、、」
レイアがぼそっとつぶやく。
「「「え?」」」
「こいつ、自爆する!俺の解析者の計算結果だと、2分後に、さっきの噴火の78倍以上のエネルギーが爆発するよ!」
「私が守る!」
「駄目だよ。結界が壊れて皆黒焦げになるよ!皆!とにかく逃げて!」
嘘だろ!アンの結界が壊れるなど有り得るものか!とは思うものの、レイアの解析者は絶対だ。じゃあ逃げるしかない。
全員が各々の方向に無我夢中で走る。
「皆準備して!10秒前!」
準備ってなんだよ!衝撃に備えて下さいってか?飛行機じゃねーんだよ。あーもうダメか、、、
「3!2!1!」
「パフッ」
ぱふ?はえ?何の音?これが自爆?え?衝撃どころか、風すら来ないんだが、、、まさか衝撃は遅れてやって来るとか?
「馬鹿な、解析者の計算結果だと超高エネルギーが一瞬で来るはずなのに。」
何が原因なのか。それはすぐにわかった。俺のキャプチャーだ。俺のキャプチャーの縄は内側が少し溶けかけているものの、原型は保たれている。更に、レイアが縄を分析した所、なんと先ほどの自爆と同じ位の魔力が貯められていた。レイアはスキルの解析も出来る。それでこのキャプチャーの能力を解析してもらうと、物質だけを捕まえるのではなく、魔力や各種エネルギーまでもを吸収し、魔法発動者にエネルギーを還元する力を持つらしい。あの縄に捕まると、いずれはエネルギーを全て吸い取られ、干からびるらしい。やばい呪文だな。だが言われてみれば、さっきから力がみなぎって来る。レベルも少しづつ上昇、、、へ?
龍のレベルは既に180を超えていた。龍が最後にレベルの確認をしたのは昨日だ。まだあの時はレベル20位だったと思うんだけど。何?魔王ってそんな強いわけ?100以上レベル上がるとか意味不明だろ。
龍が四天王をほぼ自分ひとりで2柱も倒した事は本人が知ることはない。
その日、もう何万年も開かれていなかった魔王会談が、5大魔王いや、4大魔王によって開かれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます