第5話 ランキング37位まで

「蘇りの魔王」

 ゆっくり読んでいきたいがちょっと気になった。小説世界に入り込めてるから良いけど。内容が段々平凡になってきた。入り込めてるからそれを冷静につまらないとは思わない。ただ王道とは違う凡庸さを感じる。ちょっと単純すぎるな。数多くの異世界転生がかったるいのは別の理由がある。根本的に違うんだ。別にゲームプレイヤーとしての没入感があるわけじゃない。細部にこそ異世界転生=なろう系は良さがある。それが分からない人から俯瞰的に見たストーリーの悪さを攻撃される。端的にゲームバランスと話したがそれだけじゃ刺激にならない。それはご都合主義をやりすぎないようにって意味でしか無い。ココの作品で違うからそれを一言では言えない。だからこそなろう系の良さは細部に宿り、それを多数の作者で大量生産するから偽者が淘汰されて本物だけが残る形になる。


 もしなろう系の細部に迫ったらそれは創る事に限りなく近くなってしまう。私は将来駄目になると見てるから学ぼうとしてないけど、もし先行き未来があるなら是非学びたいだけの面白さは持ってる。


 普通に作って凡庸でアリキタリな流れを羅列するだけではなろう系にはならない。実際それが酷いなら私は酷評してる。面白いから読んでる。ただかなり気になった部分で冒険は旅に出る前のワクワク感こそが面白い。この作品もその良くあるパターンの一つに過ぎなった部分がある。イマイチなのは間違いないけど完全には否定できない。普通なら間違いなく面白く無いとなるから。ただなんだろう緊張するようなレベルに無い。別にライトだからと言うわけじゃない。悪い特徴ではあって上限を感じてしまう部分だけど。それで駄目だと言えないのが困った所なんだ。それが単純に一度小説に入り込んでるからじゃない。面白いけどこのストーリー構成じゃ足りないに尽きる。もう一つランクが上の作品は今の面白さにストーリーの濃密さを感じるから。


 もう一つの問題根本的にバトルが駄目。これこそがなろう系最大のポイント。バトル自体が面白いわけじゃない。だからこそ説明しにくい。バトルを軸にした流れがなろう系は楽しめる。それに対してラノベバトルよりはマシだが、所詮私の嫌いな小説バトルがマシだと思う程度。なのにバトルを中心に展開されるからもう一つ。この作者からすれば困った批判だろう。周りのなろう系はそういった適当バトル展開を平気でやるから。それよりは何倍もストーリーとしては面白い。ただなろう系はそういう単純さで語れないから新しいんだ。魔王転生ってチートっぽい部分がかなり似てるけど、私はなろうを単純に俺TUEEEで見て無いんだ。その面は間違いなくある。ただそれですべてを切るとるのは中学生向けのラノベ的でしかない。


 俺TUEEEの問題点は無理ゲーの逆。簡単すぎて面白くない面がある。だから良いなろう作品はゲームバランスとなる。ただバランスだけなのか?と言うとそれじゃバランスしか無い。そうじゃない細部の仕掛けがもっと面白いんだ。すべてのなろう作品に共通するわけじゃない。後俺TUEEEの爽快感はきちんとどの作品もある。ただそれだけでなろう作品を語られると不快。それが表面的になろう作品をなぞったラノベ作家が失敗した部分だから。グリムガルもその点で失敗してる。俺TUEEEがなろうの壷だと勘違いしてその逆を作ったんだから。そもそもそれが勘違いだ。


 バトルの流れが悪いと思わない。ただジャンプ的武闘大会はさすがに…。あれストーリー展開が作りやすいから多用されるけど、そのせいで大枠のストーリー展開はワンパターンになるからつまらんのだ。そして別に絶対やったら駄目じゃない。この作品バトルシーンで盛り上げる流れを作りすぎる。根底の部分で異世界ファンタジーじゃなくて学園異能バトルファンタジーとあんまり変わらんなと思う部分。なろう系は共通部分も多いけど、そうじゃない過去の培われた漫画のバトルと呼べない戦闘が数多くある。そこに面白さがあるからバトルで構成されるストーリーに不満を持たない。まあ面白作品だけだけど…。大半は確かに良くあるバトルモノと変わらん。



「勇者様のお師匠様」

 んがー苦手なバトル中心と恋愛物か。スタートは小公女セーラとか、読んだ事は無いけどコゼットみたいなモデルかな。ただ見てしまうな。設定は魔法科から氾濫するようになった劣等性実はすごいやつ。これ古典だからな…。魔法科は気の毒だけどあれ狙いは試験制度の不備であって欠点がある偏った強さじゃないんだよな…。この作品実際魔法が駄目で実技を使った試合で負けてるからな…。あれそもそもテストが悪いんだよな。作者としては現代社会のへの愚痴みたいなものだからあれおっさんくさい。これはモロ古典だな。ただ試合内容詳細に覚えてないけど話の作りはラノベの落第生に似てるな。正統派見てると魔法科がどれだけ馬鹿な作品だったか分かる。あれ馬鹿だな…。良い意味で馬鹿が突き抜けてる。これ苦手なタイプじゃなかったら多分面白いと思ってた。そこそこと地味の間。ただしこれ好みじゃない…。だからこの読みやすさと言うかポンポン読んでしまう部分良いな。一応保留。ただ二人の関係はお兄様に見えて仕方ない…。魔法科のすごさ改めて知った。



 しかし、熱心になろう作品読んで褒め称えるってさすがに抵抗が出てきたな…。最初は勢いでやってしまうが、悪趣味だなと段々冷静になってくる。元々創作カテができた時の目玉にしようと思ってエッセイからスタートしてたらいきなり今日出来てしまうんだから。私の隠してた目的これ。だってカテ作ったばかりで、これほどふさわしい作品無いだろ?ってのがなろう賞賛だからな。悪趣味だけどかなり規約とかそういうの考えて洗練させたものになってる。規約の穴とかそういうずるいものじゃない。真っ当正統派王道と呼べるもので、何かこれ自分で書いてても抵抗ある…。以前のエッセイでも自信を持ってやれるもん。それだけのをがっつりと創作論カテの私の中の目玉として持ってきた。


 我ながら真っ直ぐな悪趣味に笑ってしまう。個人のサイトなら絶対やらない…。ごめんカクヨムさんと思う部分がある。

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