出られない学校
マリと友達はとても古い学校に閉じ込められてしまい、もうずっと出口を探しています。外もどの教室も真っ暗で、懐中電灯の灯りを頼りに教室や様々な部屋を見回りました。どこの窓も鍵がかかっています。上へ続く階段がいくつもありましたが上っても上っても出口は無く、屋上にも出ません。どこもかしこも暗いのでマリは怯えていましたが友達は全く恐れていない様子でした。
廊下を歩いていると、向こうから学生服を着た二人の少年が歩いてくるのが見えました。彼らはけん玉を持っています。そしてマリたちにこう言いました。「ここは時間の流れがおかしいんだ。ここへ来たのは何日か前だけれど、僕らはもう、10年もここにいることになっている。はやく二人ともけん玉ができるようにならないと……」そう言って彼らはマリたちとすれ違い、廊下の闇の中へ消えて行きました。
この学校から出るには、けん玉が何か関係あるのでしょうか。
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