来ちゃったよ!? 8
「そういえば旦那様、私と同じ豊穣の属性も持ってるんでしたね。植物は地中に根を張る、的な意味で」
「明るいイメージで嬉しいよね……」
「じゃ、お仕事しましょうか」
わざとらしく耳を塞ぐハーデスであった。
……しかし、いつまでも笑っていられる問題ではない。こうしている間にも、地上は極寒の冬が戻ってきている。人間達がいつまでも耐えられる保証はなく、アイアコス達も大変だろう。
「ハーデス様、どうにかしないとゼウス様とかが色々言ってくるッスよ?」
「うう、嫌だ……」
「じゃあ仕事を――」
「うう、嫌だ……面倒臭い」
最悪だこの王様。
しかし延々と放置することは出来ない。ペルセポネは戻る気が皆無だし、どうにか説得しなければ。
その時だった。
「兄上、いるー?」
ドアの向こうからハーデスの弟、ポセイドンの声が聞こえたのは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます