光の宴

 あれほど僕らを焼いた太陽が

 始源の海へと帰っていく


 すると空はすっかり暗くなり

 街の光が世界を飾る


 いつもは家でくつろぐ時間

 今日は特別、夢を見に行こう


 星が瞬く大空のキャンパスに

 大きな大きな光と音のファンタジー


 星達の星座なんてめじゃないくらい

 明るく派手な一瞬の美学


 夢に酔った僕らを後目に

 宴は突然終わりを告げる


 夏の夜の激しい一刻は悲しい余韻だけを残し

 闇の海へと消えていった


 また来年、変わらぬ輝きで

 僕らを楽しませておくれ


 星達もそう言っている

 そんな声が聞こえた気がした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る