第二回戦終了&特別企画開始
さて、第二回戦もいい感じに進められたな。たった今、魔王から料理に毒を盛られたりもしたが、気にせず特別企画を始めるとしよう。
「そうですね。魔王様もこの場での存在意義を出そうと下剋上を頑張り始めていますが、気にせず進めましょう」
「……おいこら。毒が効かない展開も予想はしてたが、我の一世一代の反乱をそんなハプニング程度の描写で終わらすな。さっき言った『くやしさ交じりに野望に燃える台詞』が無駄になったではないか」
うーん……。いつも魔王のツッコミを楽しみに拝見している我が輩ですが、ちょっとあのセリフはモヤっとしたので個人的な意見を言わせていただきます。読んでみたところ、あのセリフは伏線を作る事に執着している気がするんです。魔王がああいうセリフを言うのはいささか不自然だと思いますね。魔王でしたら我が輩に台詞を聞かれることを警戒しそうなのでああ言う失言はしないと思うんです。それに魔王さんの性格とも少しズレている気も……。
ですが新しい展開は結構わくわくしますから頑張ってくださいませ!
「オブラートに包んだ批判コメントみたいな文体で指摘すんのはやめろ」
「会長さんは否定的な意見を出してますが、私的には魔王様の活躍は毎回楽しみにしてますよ~~~。次回も期待ですっっ!^^」
「やめろっつってるだろうが……!」
「――はい。それでは私は皆さんと一緒に、特別企画の準備をしてきますねー」
「む。側近は場所を移動するのか?」
「はい。あ、でも魔王様と会長さんはモニタリング役なので、宴会場でカメラ映像を見て待機しといてください。では行ってきまーす」
「え、ちょ、ちょっと! ……行ってしまったぞ」
グガハハハ。では我が輩と仲良くモニターを見て審査しようではないか。
「まったく。一体なんの企画をやるというのだ?」
決まっている。旅館でやる事と言えば『温泉でサービス回モノマネをやろう企画』しか無い。
「……おん、せん」
そうだ。定期的にお色気を挟むのは、WEB小説のみならず様々なエンタメでは欠かせない恒例行事。そして風呂と言うのは、異世界の旅先で見つける温泉からラブコメ修学旅行の大浴場まで、様々なジャンルで活躍できるサービスシーン生成機構だ。熱海に来てこれをモノマネしないわけにはいかない。と言うか、このために熱海に来たようなものだな。
「む。むむぅ――!」
さぁ、それでは若者たちの夢が詰まった、湯煙タイムを始めようではないかっ! いつもよりモノマネする人数は少ないが、まぁせいぜい鼻の下でも伸ばして楽しむがいい。
「ま、まったく。そんな変態的な事柄を我に黙って企画するなんて無礼だな~。でも、インプの進行には逆らえないから、見るしかないかぁー。いや、本当は見たくないけど。本当は、これっぽっちも、まっったく見たくはないんけどなぁ~っ。でも仕事だから、仕方ないよあ~ッハハハハハーっ!」
うーん……。いつも魔王のツッコミを楽しみに拝見している我が輩ですが、ちょっとそのセリフが気になったので個人的な意見を言わせていただきます。我が輩としては魔王って真面目キャラだと思うのですが、今のセリフはちょっと変態キャラに寄りすぎてて気持ち悪いと思うんです……。
今後はもっと真面目な魔王を書いてほしいところです。次回も頑張ってください。
「また批判コメントっぽい文体使ってんじゃねぇ。いいからとっとと始めろ!」
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