天ぷら争奪戦終了&決勝戦開始

「はい、15食分のネタが出ましたね。それでは締め切りでーす!」

「ぐぅ。皆のノリノリさにあっけにとられてたら間に合わなかった……!」

「なんだ。魔王様も天ぷら貰う気はあったんですね?」

「あんな良い香りを店に広げてたら、欲求が沸き立つのが自然だ……」

「サハギンさんの料理は美味しいですからみんなやる気でしたねー」

「だがなんかおかしいぞ! 最後の痩せてる奴、姿変わってるけど例の不合格ドラゴンであろう!? ネタの方向性が他の者とずれてるのも気になるが、そもそも何故ここでだけ参加している!」

「土下座されたので仕方なく特別篇だけ登場ってことで」

「プライドが消え失せてるな、あのトカゲ」

「次回大会でどんな外見になるのかが心配ですね。もぐもぐ」

「それに何故スタッフである側近たちも参加するんだ。スタッフなら枠を取らずとも食べれるだろう!?」

「用意できた世界樹が少なかったので、私の分が貰えなかったんです。ですのでスタッフもモノマネでもぎ取る方向にしました」

「それくらい、インプの力でどうにかなりそうだと思うが……。そこら辺どうなんだ、インプ」

『んー? おいら、小悪魔だからわかんない! おとなってよくわからないこというなぁ~』

「都合よく小悪魔に戻るな」


「さてさて、天ぷらを手に入れた皆さんは嬉しそうですね。元ドラゴンさんなんか、嬉しそうにドラゴン天を食べています」

「自分の売った尻尾を自分で食べるな」

「ではサハギンさんにインタビューしましょう。サハギンさん、今回の特別篇は誰のネタが面白かったですか?」

「そうだな、俺はゾンビの感想が気になった。今度、新宿に行ったらAって店に行こうと思う」

「なるほど。私も新宿には一度行きたいですねー。こっからだと異世界ですから交通の便が悪いですけど」

「それは感想と言うより店が気になっただけだろ……。そもそもゾンビは、どうやって新宿に行ったんだ」


「さ、それでは皆さんが天ぷらを食べ終わったらいよいよ決勝戦ですね。魔王様、何か言うことはありますか?」

「腹が減ったからさっさと終わらせろ。絶対に後で金払って、天ぷらを注文してやるからな」

「わかりました。それでは私が世界樹の天ぷらを食べ終わったら進行に戻りますねー」

「……ところでインプ。世界樹の天ぷらって実際はどんな物なんだ? お前の描写と勇者の指摘を比べると、全然違うみたいだが」

『あぁ? あんなの、ぜーんぶ想像で書いたんだから分かるわけないだろー! 僕、興味ない物はあんま調べないも~ん!』

「神を名乗ってたくせに、質の悪いWEB小説家みたいな事言ってる……」

「では、決勝に行きましょう! 最後の戦いも、読者さんが興味ないであろう事柄をネチネチと突くモノマネに期待しましょうね!」

「もっと作者さん達に配慮した言い方をしろよ」

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