特別コラボ企画

第二回戦終了時点の感想&特別企画

「さて、第二回戦も終わっ……」

「おい、なんかインプが成長してたぞ! 何があったんだ!?」

「強い闇を吸収した悪魔は成長が早いですからね~。多分次のネタ出す頃には、魔王になってると思いますよ」

「我と同等になっちゃうではないか!? 闇の深いネタがそんな効果あるなら、我もやりたいんだけど!?」

「無理ですよ。魔王様は魔物の王って意味合いの魔王ですから、悪魔の王って意味合いの魔王とは成長方法が違うんです。あのやり方は悪魔にしかできません」

「なにその新設定!? なんでただのモノマネ大会にそんな細かい設定があるんだっ!」

「まぁインプはモノマネ以外に興味はないと思うんで、大丈夫でしょう。他の参加者の話題に移りましょう」

「あんな急成長見せられて、他の者の話題なんか移れないだろ……」

「いやいや、成長したのはインプだけではありませんよ。ゴブリンも前回入賞したおかげで、レベルが上がったみたいです。今回のネタも、最近入手した自分のスキルを参考にしたそうですよ」

「あのゴブリン、捕食と鑑定手に入れたの!? こっちも下剋上できそうで怖いぞっ!」

「大丈夫です、最近はもっぱらサハギンの和食店で試食や鮮度チェック要員として雇われてるみたいですから。下剋上に興味はないでしょう」

「サハギンも実体験に基づいたネタかよ……」

「ドラゴン氏もこの大会以来、一皮むけましたね。最近はもっぱら、地方の宴会芸人として活躍しているようです」

「あいつ、最強装備がある神殿のボスだよね!? 格が大幅に下がってないか!? 最強装備盗まれないか!?」

「大丈夫ですよ。不在の時、神殿は奴隷さんが守っています」

「わ、私、代理の、ボス、として、買われた、ので……」

「奴隷をボスにするとか発想がぶっ飛びすぎてる」

「とにかく、我々はこの大会のおかげで新たな力を身に付けつつあります。人間達に勝つのも、時間の問題でしょう」

「……力の方向性が定まってなさすぎて、どういう分野で勝利したいのかが分からんのだが」

「そう、懸念点はそこです。皆が様々な方向に成長を目指しているため、協調性が減ってくる可能性が出ているのです!」

「我が危惧してるのは、協調性と言うより常識性だぞ」

「そこで今回、特別企画をご用意しました! 『モノマネコラボ企画』です!」

「あぁ、要するに魔物達がネタのコラボするんだな? 元ネタのテレビ番組で二回ほど見た事あるな」

「そう言うの、言わないでください。とにかくこの企画は2グループのネタを合体させて、新たなネタを作ってしまおうと言う特別企画です。今までに見たモノマネを合体させることで、ありそうなネタや無理矢理になったネタなどになっています! ネタ総数は他のパートより少なめですが、違った角度の笑いをご期待ください」

「まぁ、内容だけ聞くと楽しそうだな。とりあえず気楽に見るか……」

「あ、いえ魔王様。魔王様とコラボしたいって言う魔物もいますので、ネタの準備をしてほしいのです」

「え。だが我、さっきのネタ以外見せた事無いぞ?」

「そのネタとコラボしたいって言ってきたんですよ。ほら、とっとと準備してください!」

「魔王を気軽に相方にさせるとか、相変わらず適当だな!?」

「文句は終わった後にでも後でお願いします。では始まりまーす」

「だから開始宣言がサラッとしすぎだっ!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る