二回戦
一回戦終了時点の感想&二回戦開始
「と、いう訳で第一回戦はここまでです」
「なんと言うか、物凄かった。特に超能力小説辺りから、ジャンルの何でもあり感が高まってたな。最後なんか今じゃエッセイカテゴリでしか見ないような深い闇を感じたぞ」
「様々な人間や展開を復習するほど、我らの力になりえます。なのでSFだろうが現代だろうが『あ~、人間ならやりそ~』ってなるなら何でもオーディションに通過させる方向でやってみました」
「まぁ、悪くはない方針か。地位や種族もかなりばらけているのもそのためか」
「そうですね。たとえば一番手のゴブリンは『今日のためにチート勇者色々観察して回った。殺されそうなときはあったが、おかげでトップバッターとして自信を持って真似ができます』と言っており、今回のための努力が見えます」
「この大会に命かけるべきなのかは疑問だが。もっと堅実な生き方をオススメしたいな。ネタは良かったけど」
「ですがこの会に本気を出す者は少なくありません。地位の高いドラゴン氏だって『最強装備がある神殿のボスと言う使命さぼって、四六時中良いB級音の出し方を研究した』と言っておりました」
「なんでボスキャラが本気でB級音研究してんだ。そしてなんで皆、人生の博打したがるんだ。とりあえずそいつ等には『使命も命もむやみにほっぽるな』と伝えとけ」
「でも本気だったからこそ、良い真似が出来たんだと思いますよ。魔王様だって、両者が出てる時は爆笑してたでしょう?」
「それとこれとは話が別だ。それに我はほぼ全員に対して爆笑したから、アイツらが特別と言う訳ではないぞ」
「魔王様の笑いの沸点が意外と低くて、横にいた私も驚きましたよ」
「だがこれは困ったことになった。どれも中々のレベルだから、優秀賞が決めづらいな……」
「ご安心ください、この後には二回戦と決勝戦があります。何回かモノマネをやらせますので、その後優秀賞を決めればいいのです。皆が寝る間も惜しんで作ったネタの数々、もっと見てやりましょう」
「それはすごく楽しみだが……やはり皆この大会に情熱注ぎ過ぎだろ」
「とにかく、二回戦を始めましょう。それでは、二回戦目トップバッターの登場です! どうぞ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます