第15話:意志
資産が一定水準を超えると減らない理屈は理解した。
しかし私はもう一つ実施しなければいけないことを考えた。
それは支出面だ。圧倒的に費用を抑えることができるから減らないわけであって、例えばいきなり車を200万購入すると残り100万になってしまう。
もう一つ思いついたのはそれは「お金が出ていく流れ」にトレンドが変わってしまうからだ。こうなると節約をしても意味がない。
トレンドを完全に「お金が入る流れ」に切り替えないことには意味がないからだ。
そのためには自分自身強い「意志」というものを持つしかないと思う。
よく財布に1000円しか入れてなければそれ以上は使わないだろうという考えをもつ人も多い。
しかしそれは何の意味も持たず、かえってチャンスロスを失っていることにもなりかねない。
お金にルーズな人はまず自分自身の器というもを知る、そして身の丈にあった生活を選ばなければいけない。
私はそれを考えた。贅沢もしたいが、いかに贅沢するにしてもコストをかけずに済むのか。
その日は「焼き鳥屋」に向かった。
入るなり拍手喝采。なんだろうか?と思っていると30代後半と思われる女性と60代の女性がいた。「若い男とがきおったわ~」と奇声を上げている。私はそういうつもりできたんじゃないんだが・・・。
色々と話していくうちに溶け込み、いつしかその場での食事の支払いは彼女らが持ち、そのついでにスナックにいこうやと誘われた。
ちょっとしたおかまバーというやつだが深夜1時をまわっている。
正直次の日は仕事なんだがこの際問題ないだろう、ということで2人でカラオケ歌ったりと3人で大盛り上がり。
深夜4時には帰宅したが、色々なプチ贅沢な思いをしたのに全て無料。
しかもその日会っただけの人物に奢ってもらえるなんて、私も運がいいのか悪いのか。
結局は人との「ふれあい」そしてそのものさしにかなえば対価が支払われる対象となりうるか。
私自身こういった経験を少なからず大事に扱っている。
いつか自分自身が若造を奢って上げられるぐらいのものになれたら。
そのためにはもっと自分の分身が必要だ。だからこそ今はお金が入る流れを作る意志を徹底していきたい、そう願っているのだ。
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