140字小説【慣性】他9編
壺義春
慣性
「車のブレーキが効かない!神よ、車を止めてください!」「よかろう。」次の瞬間、関東地方が消し飛んだ。地球の自転公転は言うに及ばず、太陽系も銀河系も宇宙空間を高速で移動している。目には止まって見える物でもどれほどの慣性が働いているか知れない。それを止めたのだ。
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