第6話

..『人間の自然』って言うのは...なんだろうな。


..

『死に近付くなら』,『肉体を酷使する事は自然から遠からず』。


..『肉体が喜ぶなら,他人の者を横取ってもいいのか』。

..

..『それが自然なのだろうな』。


..『だが,自然の心ならばその人のを取った者は殺されているな』。


..『ああ。自然の心の真々なら人を殺す筈だ』


..『だったら,自然じゃないな。この世の中は』。


...『そうだ。法があるからだ』


...『法は,なんの為にある』?

...『先日も,『カマキリ』という奴がTVでさわがれて居ただろう』。あんな奴をころせばいいのかな。


..『『カマキリ』を守る為にあるのが法なのか』。


...『『カマキリ』が作ったんじゃないか』。


...『『カマキリ』は普通なら死んでてもおかしくないな,たしかに』


...『『カマキリ』を死ぬようにしよう』!


...『何も法があろうがな,【無益の役にも立たない』】。



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