第4話
. .【『本を書く事に決めたよ』】。
と,『科学者』は言った。
...「本,ですか。...でも今,儲からないんじゃ...」
. .【『たしかにな。..自費出版を考えては居るんだが,調べてみると最低でも50万は費用が要る,上に,最初の初版が全て売れたとしても赤字にしかならない。...ほんとうの趣味の部類だよな。』】
...「それに,効率が悪いと思いますよ。...何も,今だって,...」
. .(先立っての略だろうな),それ. . .【『今だってそんな事をする必要はない,か. . .』】
..「まぁ,でも...だれも読まないけど,いいんじゃないでしょうか。そういゆ事をしても。...で,」
...【『どういった内容を書くか』。】
..「ええ」,
...【『からだについてかこうと思う』】。
..「からだ」,ですか. . .」
...【『おやじの遺言でな,』】
..「え」?
」
...【『自分の色に染まった状態で出版物を出し,『世に成功して欲しい』...とな。』】
..「自分みずからのかわりになり,この世に傲慢にも名を残せと..」
...【『うん,たいした願いじゃないが,自分の人生に復興させたかった者を,他人に知らしめて欲しかったんじゃないか』】
..「しかし」,「律儀ですね」..他人の不幸を,着込むような事を..」
...【『まぁな』。効率も悪かったからな。『しかし』,わざとそれをする必要がある,そんな気がするんだよ】。
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