第4話

・・その話しを聴いたメスが こう言った。

『. .羨ましいですね』。


..羨ましいと言うのは,助けを求めている人間が『自分には能力がないと思っている』時に出る言葉だ。


..『..憎しみを持てばいい』。


..『憎しみは羨ましいと思っている環境下を凌駕する』


..『トキソプラズマの事なんですけど』,


...『...体内に侵入した『微生物』が,増殖したら,どうするの? ...そんな不安に駆られると,他人がうらやましくなる』


『. .その状況下はだれも変わらない。なのにどうして『他人をうらやむ』のだ?』


『何か特別な能力が...あるのではと』


『何かを避けたり,(よけたり)』


『起こらないようにする』


『惹き起こ寄せる』


『求める』


『すべて憎しみだ』


『憎しみがない者はその力は得られない』


『どういゆ事ですか』?


『免疫力ってのは敵を殺す意志の事なんだ』


『..それが精神の上に出てこないようでは』


『考えの中にないようでは』


『敵...そんなものは薬で殺せば良いのです..って』


『薬は..免疫力を模したものだ』


『つまり体内のマクロファージに対する信号...これを機械的に行うことが出来るか』

『これが薬学』


『体内環境下を機械的に左右させる物質を...求めた先にいる』


『そう,感情や,考えをもだ。』


『薬を飲めば『考えが変わる』など』


『想像力が豊かになる』などが必要になってくる


『だが,憎しみはどうだ』


『敵に対しての殺戮の感情は,『今だ薬学では手に出来ない』』


『ではその薬が出来上がるのを待ちます』


『感情や,精神に,与える能力があれば...それは『薬学』となさる...』


『しかし,『保護』は出来ても,『意志』には満たない』


『敵を駆逐する能力があるか』。


『敵を駆逐する意志があるか』。


『意志のない者に保護をしたところで,』


『その意志は飛び抜いて行く』


『意志そのものを変えなかったからだ』。



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